HCM抽出の様々なモードの使用に関するガイドライン
「抽出定義」ページを使用して、様々なモードで抽出を作成できます。 これらのモードでは、すべてのデータの抽出、または前回の抽出実行以降に変更されたデータのみを制御できます。
たとえば、従業員の勤務地に変更があった場合は常に、データの現在のステータスが、以前の基本の並べ替えバージョンと比較されます。 変更のみの抽出では、新しく追加または変更されたレコードおよび属性のみが識別および出力されます。 Extract定義が変更されるたびに、新しいベースラインを作成する必要があるため、データ全体が抽出されます。
変更のみの抽出でこの比較を微調整して、属性が比較から除外オプションを使用しているかどうかに関係なく、特定の属性を除外または含めることができます。 このオプションを選択すると、次回の抽出実行で生成された出力に含める変更を識別する際に、属性は比較されません。 その結果、前回の実行以降に属性値が変更されたとしても、次の抽出出力には含まれません。 属性が変更されていない場合でも、その属性を抽出実行の生成済出力に常に含めるオプションを選択することもできます。
抽出モード
抽出で様々なモードを有効にするには、CHANGES_ONLYパラメータを含めて、抽出定義のスレッド処理詳細を設定します。 抽出の実行時に、CHANGES_ONLYパラメータを使用して抽出モードを制御できます。 たとえば、個人のアサイメントでジョブ名が変更されたかどうかを確認するには、アサイメント・レベルでマルチスレッド・データベース・アイテムを設定し、CHANGES_ONLYパラメータを含めます。 抽出をATTRIBUTEモードで実行すると、マルチスレッド・レベルからのデータが比較され、増分変更が出力されます。 抽出の送信時にモードを選択できるように、PER_EXT_CHANGES_ONLY参照またはORA_HRY_CHANGES_ONLY参照をCHANGES_ONLYパラメータにリンクできます。
次の表では、様々な抽出モードとその参照値および値について説明しています。
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モード |
参照値 |
摘要 |
|---|---|---|
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N |
すべての属性 |
抽出にすべてのデータを含めます。 完全抽出が実行されると、その時点の完全なデータ出力が生成されます。 アーカイブされたデータは、ベースラインとして利用されます。 ノート: 「変更のみ」抽出は、完全抽出モードでのみ実行され、「変更のみ」モードで実行されたことがない抽出は、リリース・パッチの適用後に自動的に完全抽出に変換されます。
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Y |
変更済属性 |
この抽出実行を前回の抽出実行と比較し、ベースラインとの比較によって(増分データを特定し)、変更されたデータのみを表示します。 |
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ATTRIBUTE |
変更済およびマーク済属性 |
変更または必須とマークされたエレメントを含めます |
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ATTRIB_OLD |
前の値が指定された変更済およびマーク済属性 |
変更または必須とマークされたエレメントおよびその前の値を表示します |
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BLOCK_OLD |
スレッド・グループ下にある変更済、マーク済属性、前のデータ |
スレッド・データ・グループ下にある次のデータを表示します。 変更済データ 必須とマークされたデータ 前の値 親データ・グループ値 |
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BLOCK |
スレッド・グループ下にある変更済、マーク済属性 |
スレッド・データ・グループ下にある次のデータを表示します。 変更済データ 必須とマークされたデータ 親データ・グループ値 |