組織の選択したグループに対するファイルからのプランニング・データのロード
ネット・チェンジまたはターゲット収集タイプのファイルからプランニング・データをロードする場合は、組織グループ収集を有効にしてから、組織グループを選択できます。
データは、組織グループ内の組織に対してのみ収集され、新規データのロード前のデータのパージも、組織グループ内の組織に対してのみ実行されます。 つまり、ファイルベース・データ・インポート(FBDI)プロセスを使用して収集を行う場合、組織グループに含まれていない組織に対して以前に収集されたデータは保持されます。
組織グループ収集の有効化は、履歴、メジャー、価格表など、Oracle Demand Managementの参照エンティティおよびエンティティには適用できません。
「フラット・ファイルからのプランニング・データのロード」スケジュール済プロセスのパラメータ
「フラット・ファイルからのプランニング・データのロード」スケジュール済プロセスのパラメータは次のとおりです:
- 
               ソース・システム: データのソース・システムによって、適用可能な組織グループが決定されます。 
- 
               コレクション・タイプ: 「正味変更」または「ターゲット」を選択する必要があります。 
- 
               データ・ファイル: 以前にOracle WebCenter Contentサーバーにアップロードされたファイル。 
- 
               組織グループ収集の有効化: このパラメータに「はい」を選択します。 
- 
               組織グループ: 組織グループを選択します。 
組織グループ
「組織グループ」パラメータに選択できる組織グループは、次によって決定されます:
- 
               「ソース・システム」パラメータに対して選択するソース・システム 
- 
               そのソース・システムに対して設定される組織グループ 
組織グループは、「供給ネットワーク・モデル」の保守ページの「組織」タブから開く「組織グループの管理」ダイアログ・ボックスで設定します。
例
ここでは、選択した組織グループのプランニング・データをロードする際に、他の組織グループの組織に対してデータがどのように保持されるかを示す例について説明します。
この例では、3つの組織と2つの組織グループがあり、データのソースがEX1ソース・システムであるとします。
- 
               組織グループOG1には組織M1が含まれます 
- 
               組織グループOG2には、組織B1およびB2が含まれます 
最初に、作業オーダー供給エンティティのOG1組織グループのプランニング・データをロードします。 OG1組織グループに対して2行のデータが収集されます。
| 品目 | 組織 | オーダー・タイプ | オーダー数量 | 提示期日 | 
|---|---|---|---|---|
| 品目 1 | EX1:M1 | 作業オーダー | 10 | 2/14/22 | 
| 品目 2 | EX1:M1 | 作業オーダー | 15 | 2/11/22 | 
次に、作業オーダー供給エンティティのOG2組織グループのプランニング・データをロードします。
- 
               OG2組織グループに対して3行のデータが収集されます。 
- 
               OG1組織グループに対して以前に収集された2行は保持されます。 
| 品目 | 組織 | オーダー・タイプ | オーダー数量 | 提示期日 | 
|---|---|---|---|---|
| 品目 1 | EX1:M1 | 作業オーダー | 10 | 2/14/22 | 
| 品目 2 | EX1:M1 | 作業オーダー | 15 | 2/11/22 | 
| 品目 1 | EX1:B1 | 作業オーダー | 11 | 2/09/22 | 
| 品目 1 | EX1:B2 | 作業オーダー | 16 | 1/31/22 | 
| 品目 2 | EX1:B2 | 作業オーダー | 10 | 2/09/22 | 
適用可能なエンティティ
FBDIテンプレートを使用して、次のエンティティの組織グループのデータをロードできます:
| ソース | エンティティ | 
|---|---|
| Oracle Fusion Cloud SCMソースから | 
 | 
| 「設定および保守」作業領域の「サプライ・チェーン・プランニング構成」機能領域の「プランニング・ソース・システムの管理」ページから開いた「データ・ソースの選択」ダイアログ・ボックスで、「外部データの有効化」チェック・ボックスおよびその他のチェック・ボックスを選択したOracle Fusion Cloud SCMソースから | 
 ノート: これらのエンティティは、Oracle Fusion Cloud SCMソースの前の行で説明したエンティティに追加されます。 | 
| 外部ソースから | 
 | 
組織グループを使用したデータのロードに関する詳細
選択した組織グループのファイルからのプランニング・データのロードに関する、その他の詳細を次に示します。
- 
               履歴、メジャーまたは価格表エンティティを、組織グループ収集が使用可能な収集時に使用されるデータ・ファイルに含めた場合、グループ内の組織のみではなく、すべての組織についてこれらのエンティティに対して収集が実行されます。 
- 
               組織グループ・コレクションが有効なコレクション中に使用されるデータ・ファイルに参照データ・エンティティを含めた場合、これらのエンティティは無視されます。 
- 
               組織レベルで任意のロールに対して作成および有効化されたデータ・セキュリティは、組織グループには適用されません。 
- 
               「フラット・ファイルからのプランニング・データのロード」スケジュール済プロセスを複数回発行して、発行ごとに異なる組織グループを指定できます。 提出は提出順に処理されます。 
- 
               「フラット・ファイルからのプランニング・データのロード」スケジュール済プロセスの発行時またはスケジュール済プロセス・ジョブ・セットの使用時に、組織グループを指定できます。 
- 
               ERP統合RESTリソースを使用して「フラット・ファイルからのプランニング・データのロード」スケジュール済プロセスを発行するときに、組織グループを指定できます。 
- 
               「計画データの収集」ページを使用して一部のデータを収集する場合は、ネット・チェンジ収集タイプのみに組織グループを使用できることに注意してください。 ターゲット収集タイプには、「トランザクション・データに対する組織フィルタ」という名前の収集フィルタを使用する必要があります。