構成品目の原価積上

構成品目の場合は、ビジネス・ニーズに応じて「原価の積上」プロセスを実行できます。つまり、このプロセスをオンデマンドで実行できるため、製造品目および調達品目の最新原価を計算して公開できます。

また、原価を計画するトランザクションが発生する前に、製造された構成品目の原価を計算することもできます。つまり、製造された構成品目の原価を作業オーダーなしで計画できます。構成品目の「原価の積上」プロセスを定期的に実行するようにスケジュールを定義できます。

積上スコープを「未処理購買オーダーおよび作業オーダー」に設定すると、調達済構成品目の購買オーダーが承認されるか、製造構成品目の作業オーダーが承認されます品目が発行され、「原価の積上」プロセスにより、有効なコンポーネント原価、リソース・レートおよび間接費レートを使用して、新規購買オーダーまたは作業オーダーのその品目の原価が積み上げられます。

積上スコープを「使用場所」に設定すると、原価の積上プロセスでは、公開された原価を含む構成品目の最新のスナップショットが使用され、影響を受ける要素が識別されます。たとえば、オープン作業オーダーがある製造品目、オープン購買オーダーがある調達品目、オープン作業オーダーおよび購買オーダーがない場合、プラスの手持数量がある品目などです。このプロセスでは、定義した標準原価およびリソース・レートが構成品目の最新のスナップショットとともに使用され、構成品目の原価が再計算されます。

積上スコープを「選択済品目」に設定する場合は、原価を積み上げる必要がある品目を選択する必要があります。受注組立モデルを選択すると、関連するすべての構成品目の原価が積み上げられます。製造品目の場合は、構成品目の作業定義がスナップショットされます。調達品目の場合、プロセスは最新の購買オーダーを識別します。「原価の積上」プロセスでは、有効なコンポーネント原価、リソース・レートおよび間接費レートを使用して原価が計算されます。

積上スコープを「選択した品目カテゴリ」に設定する場合は、原価を積み上げる必要がある品目カテゴリを選択する必要があります。このプロセスでは、選択した品目カテゴリのすべての品目が識別され、積上範囲が「選択した品目」に設定されている場合と同様の原価が計算されます。