B.3.1 事前定義済マウスクリック・コントロール関数
MapViewerには、SVGマップでのテーマ地物、矩形およびポリゴンの選択を有効および無効にする関数があります。また、選択についての情報を取得する関数や、選択状態をオンおよびオフにする関数もあります。SVGマップのマウスクリック・イベント・コントロールをカスタマイズする関数には、次のようなものがあります。
enableFeatureSelect()はテーマ地物の選択を有効にし、disableFeatureSelect()はテーマ地物の選択を無効にします。マップ・リクエスト(「theme要素」を参照)またはベース・マップ(「ベース・マップ」を参照)定義のいずれかで、
<theme>要素のselectable_in_svg属性がTRUEの場合、テーマ地物の選択を有効にできます。テーマが選択可能で、テーマ地物の選択が有効な場合、SVGマップに表示されたテーマの各地物は、クリックして選択できます。地物を選択すると、その色が変わり、ID(デフォルトではROWID)が記録されます。すでに選択済の地物をクリックすると、その地物の選択が解除されます。この項で説明するgetSelectedIdList()関数をコールすると、選択したすべての地物のIDのリストを取得できます。テーマ地物の選択を有効にすると、ポリゴンの選択および矩形の選択が自動的に無効になります。
enablePolygonSelect()はポリゴンの選択を有効にし、disablePolygonSelect()はポリゴンの選択を無効にします。ポリゴンの選択が有効な場合、SVGマップでマウスをクリックして移動すると、ポリゴンの選択領域を定義できます。クリックするたびに、ポリゴンの形状ポイントが作成されます。ポリゴンの座標は記録され、この項で説明するgetSelectPolygon()関数をコールするとその座標を取得できます。
ポリゴンの選択を有効にすると、テーマ地物の選択および矩形の選択が自動的に無効になります。
enableRectangleSelect()は矩形の選択を有効にし、disableRectangleSelect()は矩形の選択を無効にします。矩形の選択が有効な場合、SVGマップでマウスをクリックしてドラッグすると、矩形の選択ウィンドウを定義できます。矩形の座標は記録され、この項で説明する
getSelectRectangle()関数をコールするとその座標を取得できます。矩形の選択を有効にすると、テーマ地物の選択およびポリゴンの選択が自動的に無効になります。
getInfo(theme, key)は、テーマ名およびキーによって識別される地物の情報メモまたはヒント文字列を返します。getSelectedIdList(theme)は、SVGマップで選択されたすべての地物IDの配列を返します。getSelectPolygon()は、元のユーザー・データと関連付けられた座標系を使用して、選択ポリゴンのすべての形状ポイントの座標配列を返します。getSelectRectangle()は、元のユーザー・データと関連付けられた座標系を使用して、選択矩形の左上角および右下角の座標配列を返します。selectFeature(theme, key)は、指定されたテーマ内の地物(キー値で識別)の選択状態を切り替えます。setSelectPolygon(poly)は、元のユーザー・データと関連付けられた座標系を使用して、選択ポリゴンのすべての形状ポイントの座標を設定します。座標は、配列polyに格納されます。enablePolygonSelect()の後にこの関数をコールすると、SVGマップ上にポリゴンが描画されます。setSelectRectangle(rect)は、元のユーザー・データと関連付けられた座標系を使用して、選択矩形の左上角および右下角の座標を設定します。座標は、配列rectに格納されます。enableRectangleSelect()の後にこの関数をコールすると、SVGマップ上に矩形が描画されます。
親トピック: マウスクリック・イベント・コントロール関数