コマンドライン・インタフェースを使用したスタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureのインストール

Oracle Grid Infrastructure 26ai以降では、コマンドライン・インタフェースを使用してOracle Grid Infrastructureをインストールして構成できます。

ノート:

Oracle ASMフィルタ・ドライバ(ASMFD)は、Oracle AI Database 26ai以降、LinuxとOracle Solarisの両方でサポートが終了しました。

カーネル5.14以降を実行しているLinuxシステム(Oracle Linux、RedHat Enterprise LinuxおよびSUSE Linux Enterprise Serverを含む)では、ASMFDフィルタリングは無効化されており、サポートされていません。同等の機能を提供するため、これらの環境に対してASMlib v3に移行することをお薦めします。詳細は、My Oracle Supportドキュメント2806979.1を参照してください。移行ステップは、Oracle RestartおよびOracle Grid Infrastructureで使用できます。Oracle Solarisでは、ASMFDはサポートされなくなりました。

インストールを開始する前に、ネットワーク情報、記憶域情報およびオペレーティング・システムのユーザーとグループを使用できるようにする必要があります。rootスクリプトを実行したり、rootスクリプトを自動化するための情報を提供する準備も行う必要があります。

  1. Oracle Restartソフトウェアの所有者ユーザー(oracle)としてログインします。
  2. Oracleソフトウェアを初めてインストールする場合は、Oracle Optimal Flexible Architecture (OFA)の推奨に従って.OracleベースおよびOracleインベントリのディレクトリを作成します。これらのディレクトリに適切な所有者、グループおよび権限を指定します。
    # mkdir -p /u01/app/oracle
    # mkdir -p /u01/app/oraInventory
    # chown -R oracle:oinstall /u01/app/oracle
    # chown -R oracle:oinstall /u01/app/oraInventory
    # chmod -R 775 /u01/app
  3. スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureのインストール・イメージ・ファイルをダウンロードし、Gridホーム・ディレクトリを作成し、このGridホーム・ディレクトリにイメージ・ファイルを解凍します。

    例:

    $ mkdir -p /u01/app/oracle/product/23.0.0/grid
    $ cd /u01/app/oracle/product/23.0.0/grid
    $ unzip -q /tmp/grid_home.zip

    ノート:

    • 作成したGridホーム・ディレクトリがOracle Optimal Flexible Architectureの推奨事項に準拠していることを確認してください。また、インストール・イメージ・ファイルは、作成したこのGridホーム・ディレクトリにのみ解凍してください。
    • OracleホームまたはOracleベースをsymlinksにすることも、その親ディレクトリをrootディレクトリまで作成することもできません。
  4. gridユーザーとして、-silentオプションを指定してgridSetup.shコマンドを実行し、構成パラメータを指定します。
    gridSetup.sh -configureStandaloneServer -OSDBA sysdba -OSASM osasm -OSOPER osoper -ORACLE_BASE /u01/app/oracle -dbDiskGroupName DATA 
    -diskList /dev/sdb,/dev/sdc,/dev/sdd -executeConfigTools -executeRootScript -configMethod ROOT -redundancy NORMAL -auSize 8 -diskString ORCL* -managementOption NONE -INVENTORY_LOCATION /u01/app/oraInventory
  5. 要求されたら、rootユーザー・パスワードを指定します。