一般

適応的な結果キャッシュ・オブジェクト除外

適応的な結果キャッシュ・オブジェクト除外では、結果キャッシュの使用が特定のオブジェクトにとって有益でない場合、無効化の数、結果キャッシュの使用によるコスト削減などの統計的証拠に基づいて、データベースではこれらのオブジェクトをブロックリストに登録することを決定します。除外の対象となるオブジェクトを完全に制御して、対象となるすべてのオブジェクトに対して結果キャッシュを引き続き使用できるようにします。

利点がないオブジェクトや結果キャッシュに悪影響を与えるオブジェクトを適応的に除外すると、全体的な開発および管理ワークロードが減少します。ただちにデータベース・パフォーマンスを向上させることができます。

ドキュメントの表示に関する項

オブジェクト・ストレージ内の外部表の自動キャッシュ

自動外部表キャッシュでは、オブジェクト・ストレージ内にある頻繁にアクセスされる外部表が、透過的に、完全または部分的にキャッシュされます。

自動外部表キャッシュにより、アプリケーションに変更を加える必要なく、頻繁にアクセスされるコンテンツが透過的にキャッシュされることで、外部データについてのパフォーマンスが高まります。これにより、より高速で効率的な問合せが実現されるとともに、データベースでキャッシュおよびライフサイクル管理が自動的に処理されます。

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クラウド開発者パッケージ

クラウド開発者パッケージには、クラウド・サービスとシームレスに接続、処理および統合するための組込みツールが用意されています。これらのパッケージ、つまりDBMS_CLOUDDBMS_CLOUD_PIPELINEDBMS_CLOUD_REPODBMS_CLOUD_NOTIFICATIONおよびDBMS_CLOUD_AIでは、総合的に、次のような利点がもたらされます:

  • クラウド・ストレージへの簡単なデータ・アクセスの実現
  • パイプラインによるワークフローの自動化
  • イベント通知のトリガー
  • データベースから直接使用するためのAI機能の統合

Oracle AI Database 26aiリリース更新23.7以降では、DBMS_CLOUD_AIで、Select AI機能がサポートされています。この機能では、自然言語からのSQL生成(NL2SQL)に大規模言語モデル(LLM)を利用するためのSQLおよびPL/SQLインタフェースが提供されます。すべてのSelect AI機能は、Oracle Autonomous AI Databaseで使用可能です(AIベースの機能の中でも特にNL2SQLや検索拡張生成(RAG)など)。

クラウド開発者パッケージを使用すると、企業はクラウドに保存されたデータを操作し、リアルタイム・データを処理し、AIなどの高度なツールを使用して、クラウド機能から利益を得ることができます。このアプローチは、運用を簡素化し、特にオンプレミス・システムとクラウド・システムの混在をサポートします。

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コンパイル時のSQL例外の自動診断および修復

自動エラー軽減は、SQL文が失敗する原因となる多くの重大なコンパイル時のSQL例外を自動的に検出して修復します。SQLコンパイル中に重大な内部エラーが発生した場合、例外はトラップされ、フォアグラウンド・プロセスは文を再解析して問題を回避します。再解析が成功すると、SQLパッチを使用して今後のハード解析の回避策が永続化され、SQL文の解析セッションは中断することなく、例外を受信せずに続行されます。

この機能により、アプリケーションの堅牢性とそのサービス・レベルが向上します。

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Autonomous Databaseのインポート操作中の統計収集の無効化

DATA_OPTIONS=DISABLE_STATS_GATHERINGパラメータ・オプションは、インポート・ジョブ中の統計収集を無効にします。

統計収集は、大規模なインポート操作のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。このパラメータは、インポート・ジョブ中の統計収集を無効にします。このパラメータは、オンプレミスおよびユーザー管理クラウド・サービスのインポート操作でもサポートされています。Autonomous Database以外の環境では統計収集は自動ではありませんが、このパラメータは役立ちます。Oracle Data Pumpインポート・ジョブ中のデータ・ロードなど、DML操作に関する環境統計をOracle Autonomous Databaseが自動的に収集するかどうかを制御します。

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Oracle Database Cloud Backup Module for Azure Blob Storage

Oracle Database Cloud Backup Module for Azure Blob Storageを使用すると、Oracle AI Databaseで、Microsoft Azure Blob Storageに対してバックアップの送信およびリカバリを実行できるようになります。このバックアップ・モジュールは、オンプレミスまたはAzureクラウドにデプロイされたOracle AI Databaseと互換性があります。Oracle管理のデータベース・サービスでは、Azure Blob Storageへのバックアップの書込みはサポートはされていません。データベース管理者は、RMANコマンド、RMANスクリプトおよびOracle Enterprise Managerを使用して、Azure Blob Storageでバックアップおよびリカバリ操作を実行できます。

Oracle AI Databaseは多数の様々な場所で実行できます。Azure Blob Storage用のこのバックアップ・モジュールによって、オンプレミスおよびAzure仮想マシンのユーザーが、バックアップ格納場所をより柔軟に選択できるようになります。

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オブジェクト・ストレージ上の読取り専用表領域

読取り専用表領域をOracle Object Storageに、およびOracle Object Storageから透過的に移動でき、それにより、データベースの一部をクラウド内の低コストのストレージに格納できます。

表領域をOracle Object Storageに移動できることで、データ・ライフサイクル管理計画が可能になり、データを、そのビジネス価値またはアクセス頻度に基づいて、最もコスト効率の高いストレージ層に格納できるようになります。

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統合メモリー

統合メモリーは、単一のパラメータを使用してデータベース・メモリー割当てを制御する、Oracle AI Databaseの柔軟で単純なメモリー構成です。これにより、メモリー構成を変更するためのシステム再起動の必要性が減るかなくなります。統合メモリーは、複数のワークロードの高密度データベース統合環境で特に役立ちます。

統合メモリーにより、メモリー管理が簡素化され、中断を最小限に抑えながら高度に統合された環境で複数のワークロードを実行できます。SGA_TARGETPGA_AGGREGATE_LIMITなどの個別のパラメータを使用するかわりに、データベース・インスタンス・メモリーを構成するための単一パラメータMEMORY_SIZEを設定する方が簡単です。

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