2.339 REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE

REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILEには、Oracleがパスワード・ファイルを確認するかどうかを指定します。

特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE = { SHARED | EXCLUSIVE | NONE }

デフォルト値

EXCLUSIVE

変更可能

いいえ

PDBで変更可能

いいえ

基本

はい

Oracle RAC

複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。

値:

  • SHARED

    1つ以上のデータベースが、パスワード・ファイルを使用できます。パスワード・ファイルには、SYSおよびSYS以外のユーザーを含めることができます。

    REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILESHAREDに設定された場合:

    • データベースは、ASMまたはRDBMSインスタンスによるパスワード・ファイルの変更を無効にします。

    • パスワード・ファイルに含まれているユーザーのパスワードを変更しようとすると、操作が「ORA-01999: パスワード・ファイルはSHAREDモードで更新できません」というエラーで失敗します。

    • パスワード・ファイルに含まれていない管理ユーザー(SYSを除く)のパスワードを変更しようとすると、パスワード変更操作は成功しますが、新しいパスワードは有効になりません。これは、パスワードはデータ・ディクショナリでのみ更新され、パスワード・ファイルでは更新されないためです。

    • 個々のユーザーに対する管理権限(SYSDBASYSOPERSYSASMSYSBACKUPSYSDGSYSKM)の付与および取消しは許可されません。たとえば、GRANT SYSDBA TO SCOTTは、「ORA-01999: パスワード・ファイルはSHAREDモードで更新できません」というエラーが表示されて失敗します。

    • パスワード・ファイルが存在しない場合、動作はREMOTE_LOGIN_PASSWORDFILENONEに設定した場合と同じになります。

  • EXCLUSIVE

    パスワード・ファイルは、同じクラスタ内のASMインスタンスまたは同じOracleデータベースの1つ以上のインスタンスで使用することが意図されています。

    パスワード・ファイルには、SYSおよびSYS以外のユーザーを含めることができます。

    パスワード・ファイルが存在しない場合、動作はREMOTE_LOGIN_PASSWORDFILENONEに設定した場合と同じになります。

  • NONE

    ASMおよびRDBMSインスタンスでは、パスワード・ファイルは無視されます。そのため、特権ユーザーは、オペレーティング・システムによって認証される必要があります。

ノート:

REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILENONEからEXCLUSIVEまたはSHAREDに変更する場合は、パスワード・ファイルがディクショナリ・パスワードと同期されていることを確認してください。