Oracle Databaseのダウングレードがサポートされているリリース

ダウングレード・オプションは、データベースがアップグレードされる前の元のOracle Databaseのリリースによって異なります。

ダウングレードがサポートされているリリース

PDBまたはCDBは、Oracle AI Database 26aiからOracle Database 21cまたはOracle Database 19cにダウングレードできます。非CDBを19cからアップグレードしてPDBに変換した場合、可能なのはOracle Database 19cのPDBへのダウングレードのみです。PDB変換は元に戻せません。

ノート:

Oracle Database 21c以降、非CDBアーキテクチャはサポートされなくなりました。

次の表に、ダウングレードがサポートされているリリースに関する追加情報を示します。この表を使用する際には、「Oracle Databaseをダウングレードするときの非互換性の確認」で互換性についても確認してください。

表9-1 ダウングレードがサポートされているリリースおよびエディション

Oracle Databaseのリリースまたはエディション ダウングレード(可/不可) ノート

21

1) 21c (21.6)のインストール
2) オーバーレイ・パッチp33809904_216000DBRU_Generic.zipの適用
3) 21cから23aiへのDBのアップグレード
4) ターゲット・ホーム(23ai)でのcatdwgrd.sqlの実行
5) ソース・ホーム(21c)でのcatrelod.sqlの実行 6) ソース・ホーム(21c)でのutlrp.sqlの実行

19

現時点では追加情報はありません。

Oracle Enterprise Manager

不可

サポートされている以前のリリースにダウングレードする場合、Oracle Enterprise Managerの制御を再構成する必要があります。

アップグレードを開始する前に、emdwgrdユーティリティを使用して、ダウングレード後にOracle Enterprise Manager Database Control (DB Control)をリストアできるように、DB Controlファイルおよびデータを保存する必要があります。

ダウングレード前に確認する推奨事項

ダウングレード手順を開始する前に、両方のOracleホーム(ダウングレード元およびダウングレード先)に最新のリリース更新をインストールし、その後CDBをダウングレード、またはPDBを切断およびダウングレードすることをお薦めします。

最新リリース更新パッチは、My Oracle Supportからダウンロードできます。使用しているリリースについて、My Oracle Supportの「Primary Note for Database Proactive Patch Program (ドキュメントID 888.1)」を確認してください。

Oracle AI Database 26aiの最小の互換性設定は19です。新しいOracle AI Databaseリリースの最小の互換性設定より前のリリースにダウングレードすることはできません。

サポートされている以前のリリースでは、Oracle AI Databaseのダウングレードについて、次の推奨事項があります:

  • マルチテナント・アーキテクチャは、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)およびプラガブル・データベース(PDB)用のアーキテクチャ機能を提供します。マルチテナント・アーキテクチャにアップグレードし、このリリースへアップグレードした後にcompatible初期化パラメータを最大レベルに設定した場合は、アップグレード後にデータベースをダウングレードできなくなります。
  • Oracle Enterprise Managerのダウングレードはサポートされていません。サポートされている以前のリリースにダウングレードする場合、Oracle Enterprise Managerの制御を再構成する必要があります。