4.3.18.4 MIGRATE GUEST

このコマンドは、Oracle Linux KVMゲストを別のKVMホストに移動します。

前提条件

  • Exadataシステムでは、RoCEネットワーク・ファブリックを搭載した2ソケットのOracle Exadataシステム・ハードウェア(X8M-2以降)を使用する必要があります。

  • Exadataシステムでは、Oracle Exadata System Softwareリリース25.1.0以降を使用する必要があります。

  • Exadataシステムの現在の状態を正確に反映したOEDA生成のエンジニアド・システムXML構成ファイル(es.xml)が必要です。

  • Exadataシステムは、Exascaleストレージを使用してゲスト・イメージ・ファイルをホストするように構成する必要があります。

  • OSユーザーおよびOEDACLIを実行しているサーバーがソースとターゲットの両方のKVMホストrootユーザーとしてアクションを実行できるように、環境はSSH等価で構成する必要があります。

  • ソースおよびターゲットのKVMホストは、同じExadataシステム構成に存在し、同一のネットワークが表示されている必要があります。

  • ソースおよびターゲットのKVMホストは、同じOracle Exadataストレージ・サーバーにアクセスできる必要があります。

  • ソースおよびターゲットのKVMホストには、以前のExadataライブ・アップデートからの未処理の作業がない必要があります。

  • ターゲットKVMホストでは、ソースKVMホスト上のパッケージと同じかそれより新しいバージョンのOracle Exadata System Softwareパッケージを使用する必要があります。

  • ターゲットKVMホストには、ゲストを収容するのに十分な空きCPUおよびメモリー・リソースが必要です。

    • 仮想CPUは、すべてのゲストに割り当てられた仮想CPUの総数がシステムの物理CPU数を上回るようにオーバーコミットすることが可能です。CPUのオーバーコミットは、過剰に収容されたリソースへの競合するワークロードが十分理解され、同時に発生する要求が物理能力を超えない場合にのみ、実行する必要があります。

    • メモリーをオーバーコミットすることはできません。

  • 移行対象のゲストには、移行プロセス中にゲストが再起動したときに適用される可能性がある、以前のExadataライブ・アップデート操作からの未処理の作業がない必要があります。移行前に未処理の作業をすべて終わらせるか、移行プロセス中に未処理の作業が発生しないようにゲストを再構成してください。

  • ゲストの名前は、ターゲットKVMホストで未使用のものにする必要があります。

構文

MIGRATE GUEST
     HOSTNAME=guest_name
     MODE={OFFLINE|OFFLINEFORCE|LIVE}
     SRCHOST=source_host
     TGTHOST=target_host
[ WHERE
     STEPNAME=stepname ]

引数

  • HOSTNAME: 移行対象のゲストのホスト名を指定します。

  • MODE: 移行モードを指定します。

    • OFFLINE: ゲストが正常に停止され、ターゲットKVMホストに移動された後、再起動される自動移行プロセスを実行します。

      このオプションは、ほとんどのオフライン移行の場合に、動作中のゲストを正常に移行するために使用します。

    • OFFLINEFORCE: ゲストを正常に停止せずに強制オフライン移行プロセスを実行します。

      このオプションは、ゲストまたはソースKVMホストにアクセスできない場合にのみ使用します。たとえば、障害が発生したKVMホストからゲストを復活させる場合です。

    • LIVE: このモードは現在サポートされていません。
  • SRCHOST: 移行操作の前にゲストが存在するソースKVMホストのホスト名またはIPアドレスを指定します。

  • TGTHOST: ゲストの移動先となるターゲットKVMホストのホスト名またはIPアドレスを指定します。

  • STEPNAME: 実行する移行ステップを指定します。

    次のリストに、オフライン移行の移行ステップを順に示します。

    1. STOP_GUEST
    2. CREATE_BRIDGES
    3. DETACH_INTERFACES
    4. DETACH_VOLUMES
    5. ATTACH_VOLUMES
    6. MIGRATE_GUEST
    7. ATTACH_INTERFACES
    8. STARTUP_GUEST

例4-29 オフライン移行を使用したゲストVMの移行

この例は、オフライン移行を使用してゲストを移行するコマンド・シーケンスを示しています。

この例では、移動対象のゲストの名前はexa01vm01.example.comで、移行操作の前にゲストが存在するKVMホストexa01adm02.example.comで、ターゲットKVMホストexa01adm06.example.comです。

oedacli> LOAD FILE NAME=exa01.xml
oedacli> MIGRATE GUEST HOSTNAME=exa01vm01.example.com MODE=offline SRCHOST=exa01adm02.example.com TGTHOST=exa01adm06.example.com
oedacli> SAVE ACTION
oedacli> MERGE ACTIONS
...
Merging MIGRATE GUEST
Action Validated and Merged OK
oedacli> SAVE FILE NAME=exa01.migration-merged.xml
File : exa01.migration-merged.xml saved OK
oedacli> DEPLOY ACTIONS
Deploying Action ID : 28 MIGRATE GUEST HOSTNAME=exa01vm01.example.com MODE=offline SRCHOST=exa01adm02.example.com TGTHOST=exa01adm06.example.com
Deploying MIGRATE GUEST
...
Done...
Done [Elapsed = 193346 mS [3.0 minutes] Wed Jul 30 16:14:59 PDT 2025]]
oedacli> SAVE FILE NAME=exa01.migration-deployed.xml
File : exa01.migration-deployed.xml saved OK