4.3.5.7 UPDATE CLUSTER

このコマンドを使用して、同じメジャー・リリース内のみでOracle Grid Infrastructureクラスタを更新します。

構文

UPDATE CLUSTER
   GIVERSION=Grid_relnum
   GIHOMELOC=Grid_home_dir
WHERE 
   { CLUSTERNAME=cluster_name [ STEPNAME=step_name ] | 
     CLUSTERNUMBER=cluster_number [ STEPNAME=step_name ] | 
     ID=cluster_id [ STEPNAME=step_name ] }

引数

  • GIVERSION: リリース更新(RU)を含む、アップグレード後のOracle Grid Infrastructureソフトウェアのバージョン。たとえば、19.26.0.0.250121です。このコマンドでサポートされる最小バージョンは、19.15.0.0.220419です。

  • GIHOMELOC: Oracle Grid Infrastructureホーム・ディレクトリのターゲットの場所

WHERE句には、次の引数を使用できます。

  • CLUSTERNUMBER: 1から始まる、es.xml内のクラスタ番号を指定します。

  • CLUSTERNAME: クラスタの名前を指定します。

  • ID: クラスタのes.xml IDを指定します。

  • STEPNAME: オプションで、個々の更新ステップを指定します:

    1. ADD_HOME
    2. CONFIG_HOME
    3. RUN_ROOTSCRIPT
    4. DELETE_OLDHOME

使用上のノート

  • このコマンドでは、同じメジャー・リリース内の新しいバージョンにクラスタを更新することしかできません。たとえば、Oracle Grid Infrastructureリリース19cバージョン19.15からバージョン19.21へのアップグレードです。

  • このコマンドで更新できるのは、VMデプロイメント内のクラスタのみです。このコマンドを使用して、物理(ベアメタル)デプロイメント内のクラスタを更新することはできません。

  • STEPNAMEの指定がない場合は、ADD_HOMEおよびCONFIG_HOMEステップが実行されます。

  • RUN_ROOTSCRIPTステップでは、すべてのノードで、ローリング・モードでrootupgrade.shスクリプトが順番に実行されます。また、このステップでは各ノードのデータベース・インスタンスが再起動されます。

  • DELETE_OLDHOMEステップを実行すると、後でDOWNGRADE CLUSTERコマンドを使用して更新をロールバックすることはできません。