6.2.12.1 acfsctl

Exascale管理ACFSファイル・システムの登録を制御します。

用途

acfsctlコマンドは、Oracle Advanced Cluster File System (ACFS)のExascale管理実装の登録を制御します。

構文

acfsctl register volume-ID mount-path 
        [ --attributes attribute=value[,attribute=value]... ]
acfsctl deregister acfs-ID [ --force ]

コマンド・オプション

acfsctl registerコマンドのオプションは、次のとおりです:

  • volume-ID: ファイル・システムをホストするボリュームを識別します。lsacfsfilesystemコマンドを使用すると、各Exascale管理ACFSファイル・システムに関連付けられたボリューム識別子を検出できます。

  • mount-path: ファイル・システム・マウント・パスを指定します。

  • --attributes: オプションで、ファイル・システムのマウント方法を制御する属性を指定します。使用可能な属性は次のとおりです:

    • mountLeafOwnermountLeafGroupmountLeafMode: ファイル・システムのマウント・パスのリーフ・ディレクトリに適用される所有権および権限の属性を指定します。

    • mountNoRootSUID: root以外のユーザーが、setuid (set user ID)権限を使用してroot所有バイナリの実行することを許可するかどうかを制御します。

      • true: rootユーザーのみが、root所有のsetuidバイナリを実行できます。

      • false: root以外のユーザーが、root所有のsetuidバイナリを実行することもできます。

      指定しない場合、デフォルト値はfalseです。

    • mountReadOnly: ファイル・システムを読取り専用アクセスでマウントするかどうかを指定します。

      • true: 読取り専用アクセス権でファイル・システムをマウントします。

      • false: 読取り/書込みアクセス権でファイル・システムをマウントします

      指定しない場合、デフォルト値はfalseです。

    登録時に他のファイル・システム属性を設定することはできません。

    すべてのExascale管理ACFSファイル・システム属性の詳細を表示するには、describe acfsfilesystemsを使用します。「リソースと属性の説明」も参照してください。

acfsctl deregisterコマンドのオプションは、次のとおりです:

  • acfs-ID: 登録を解除するACFSファイル・システムを識別します。lsacfsfilesystemコマンドを使用すると、各Exascale管理ACFSファイル・システムの識別子を検出できます。

  • --force: オプションで、エラーを無視し、ファイル・システムが使用されている場合でも強制的に登録を解除します。

使用上のノート

acfsctl registerコマンドを使用する場合は、次の情報に注意してください:

  • 指定されたボリューム(volume-ID)は、既存のクラスタ全体のEDVアタッチメントに関連付けられ、既存のACFSファイル・システムが含まれている必要があります。そうでない場合、コマンドは失敗します。ノード固有のEDVアタッチメントを持つボリュームの登録は許可されていません。

  • ACFSファイル・システムはOracle Grid Infrastructure (GI)クラスタのすべてのノードにマウントされ、ACFSの詳細がGIクラスタに登録されます。登録後、ファイル・システムは必要に応じてOracle Clusterwareによって自動的にマウント(または再マウント)されます。

acfsctl deregisterコマンドを使用する場合は、次の点に注意してください:

  • ACFSファイル・システムがディスマウントされ、Oracle Grid Infrastructure (GI)クラスタ内のすべてのノードでマウント・ポイントのディレクトリが削除されます。このコマンドは、GIクラスタ内のACFSファイル・システムの登録も削除します。