6.2.8.7 lssnapshots
ファイルに関連付けられたスナップショットをリストします。
用途
lssnapshotsコマンドは、指定されたファイルに関連付けられたスナップショットに関する情報を表示します。
構文
lssnapshots file-name [ --all | --tree ] [ -l ] [ --detail ]
[ --attributes attribute[,attribute]... ]
[ --filter filter[,filter]... ] [ --count value ]コマンド・オプション
lssnapshotsコマンドのオプションは、次のとおりです:
-
file-name: コマンドの対象となるファイルを識別します。指定するファイルは、スナップショット、クローン、通常ファイルのいずれかです。
-
--all: 指定されたファイルを含むスナップショット・ツリーに属するすべてのファイル、クローンおよびスナップショットに関する情報をリストします。出力は、一連のリストで表示されます。最初のリストには、スナップショット・ツリー内のファイルおよびクローンが含まれます。残りの出力には、ソース・ファイル別にグループ化されたスナップショットがリストされます。 -
--tree: 指定されたファイルを含むスナップショット・ツリーに属するすべてのファイル、クローンおよびスナップショットに関する情報をリストします。出力はグラフィカル・ツリー内に配置されます。 -
-l: 出力を長い表形式で表示します。 -
--detail: 詳細出力と追加属性を表示します。 -
--attributes: 出力に表示する特定の属性を指定します。このオプションを使用すると、
--detailオプションの代替として属性のサブセットにフォーカスできます。 -
--filter: 項目を出力に含める条件を指定します。 -
--sort: 指定された属性を使用して出力をソートします。 -
--count: 出力に表示する項目の最大数を指定します。
使用上のノート
このコマンドを使用する際は、次の情報に注意してください:
-
コマンド・オプション
--allまたは--treeを指定しない場合、指定されたソース・ファイルの即時スナップショットに関する情報が表示されます。 -
他のコマンド・オプションは、
--allまたは--treeと組み合せて使用することはできません。 -
フィルタは、
<attribute><operator><value>として指定します。属性には、ファイル属性、または
vault.接頭辞が付いたボールト属性を指定できます。複数のフィルタ条件はカンマで区切られます。使用可能な演算子は、=、>=、<=、>および<です。
日付は、次の書式を使用して指定できます:
yyyy-MM-dd''T''HH:mm:ssyyyy-MM-dd(時間は午前00:00と見なされます)HH:mm:ss(日付は本日と見なされます)
これらの形式の後に、タイムゾーン指定を続けることができます。
ファイル・サイズは、接尾辞
K、KB、M、MB、G、GB、T、TBを使用して指定できます。接尾辞は、大/小文字が区別されません。たとえば、今日の正午後に作成され、サイズが10 MBを超えるスナップショットのみが表示されるように結果をフィルタ処理するには、次を使用します:
--filter creationTime>12:00:00,size>10M -
出力は、スナップショット作成時間に従って、最新のものから順に並べられます。
例
例6-96 基本的なスナップショット情報のリスト
次の例では、指定されたファイルに基づくすべてのスナップショットに関する情報をリストする方法を示します。
@> lssnapshots @my-data/my-file
例6-97 詳細なスナップショット情報のリスト
次の例では、指定されたファイルに基づくすべてのスナップショットに関する詳細情報をリストする方法を示します。
@> lssnapshots @my-data/my-file --detail
例6-98 特定の属性を持つスナップショット情報のリスト
次の例では、指定されたファイルに基づくすべてのスナップショットについて特定の属性をリストする方法を示します。
@> lssnapshots @my-data/my-file --detail --attributes name,vault.name,createTime,vault.createTime
例6-99 スナップショットのリストのフィルタ処理
次の例では、コマンド出力を制約するフィルタを指定する方法を示します。この例では、出力は、指定された日付より後に作成されたスナップショットに制限されています。
@> lssnapshots @my-data/my-file --filter createTime>2020-01-01
例6-100 最新のスナップショットのリスト
次の例では、コマンド出力を制約するカウントを指定する方法を示します。この例では、出力は、最近作成された5つのスナップショットに制限されています。
@> lssnapshots @my-data/my-file --count 5
例6-101 スナップショット・ツリーの表示
この例のコマンド出力では、次のコマンド・シーケンスを使用して作成された関連ファイルのグループを想定しています:
@my-data/> putfile somelocalfile file1
Putting file somelocalfile to @my-data/file1
Success.
@my-data/> snapshotfile file1 snap1_of_file1
Success.
@my-data/> clonefile file1 clone1
Success.
@my-data/> snapshotfile file1 snap2_of_file1
Success.
@my-data/> snapshotfile clone1 snap1_of_clone1
Success.
次の例では、--treeコマンド・オプションを使用して、スナップショット・ツリー内のすべてのファイルを表示する方法を示します。
@> lssnapshots @my-data/clone1 --tree
+---- [1] @my-data/snap1_of_file1
+---- [2] @my-data/?8000_0000_000a:00000001
|
|`---+---- [4] @my-data/snap1_of_clone1
| +---- [6] @my-data/clone1
|
+---- [3] @my-data/snap2_of_file1
+---- [5] @my-data/file1
コマンド出力には、@my-data/clone1を作成するクローニング操作の一環として暗黙的に作成された内部スナップショット(@my-data/?8000_0000_000a:00000001)が含まれていることに注意してください。
例6-102 スナップショット・ツリー内のすべてのファイルのリスト
次の例では、--allコマンド・オプションを使用して、スナップショット・ツリー内のすべてのファイルを表示する方法を示します。この例では、前の例と同じシナリオを想定しています。
@> lssnapshots @my-data/clone1 --all
---FILE/CLONES:---
2022-05-02 06:14:41 UTC @my-data/file1
2022-05-02 06:15:15 UTC @my-data/clone1
---SNAPSHOTS:---
@my-data/file1
2022-05-02 06:15:06 UTC @my-data/snap1_of_file1
2022-05-02 06:15:15 UTC @my-data/?8000_0000_000a:00000001
2022-05-02 06:15:24 UTC @my-data/snap2_of_file1
@my-data/clone1
2022-05-02 06:15:45 UTC @my-data/snap1_of_clone1
親トピック: ファイル管理