データ・レプリケーションに関する上位FAQ

次に示すFAQでは、Oracle Fusion Cloud Applicationsからのデータの抽出とレプリケーション、オブジェクト・ストレージへのデータのアップロードとオブジェクト・ストレージからのデータのダウンロード、ターゲット・データベースへのデータのロードなど、データ・レプリケーション・タスクの詳細がわかります。

データ・レプリケーション・ジョブが長時間実行されている場合はどうしたらよいですか。

ジョブが長時間実行されている場合は、次のことを試行します:

  • レプリケートされたビュー・オブジェクト(VO)が抽出VO (つまり、VO名がExtractPVOで終わらない)ではない場合は、データ・レプリケーション・エディタを使用して、そのVOの新しいデータ識別子から必要のないLastUpdateDate列を除外します。
  • 長時間実行されているビュー・オブジェクトで、新しいデータ識別子または増分フィルタに複数のLastUpdateDate列が選択されている場合は、次のようにします:
    • VOのプライマリ・エンティティのLastUpdateDateオプションを選択します。
    • (機能していない)補助エンティティの列のLastUpdateDateオプションの選択を解除します。
  • 新しいデータ識別子のオプションの選択を解除できない場合は、次の手順を実行します:
    1. ジョブを取り消します。
    2. ステージング表TMP$を削除します。
    3. メイン・メニューに移動して、「データ」「接続」の順にクリックします。
    4. 「ターゲット接続」をクリックして、「検査」を選択し、「表」タブをクリックします。
    5. 表を選択し、「更新時間のリセット」「すべてのデータのリロード」の順に選択します。

データ・レプリケーション・ジョブのパフォーマンスを向上させるにはどうしたらよいですか。

パフォーマンスを向上させるには、次のことを試行します:

  • extractデータ・ストアによるレプリケーションのみを行います(ビュー・オブジェクト(VO)のVO名に"ExtractPVO"を付けます)。
  • レプリケートされたVOが抽出VO (つまり、VO名が"ExtractPVO"で終わらない)ではない場合は、データ・レプリケーション・エディタを使用して、そのVOの新しいデータ識別子から必要のないLastUpdateDate列をすべて除外します。
  • パブリック・ビュー・オブジェクト(PVO)のロード・タイプが、必要ではないのに、FULLモードに設定されていないことを確認します。PVOで、少なくとも1つの列がKey列として構成され、1つのLastUpdateDate列が新しいデータ識別子として構成されている場合は、ロード・タイプをIncrementalに設定します。
  • レプリケーション用に選択または有効化されている不要な列を削除します。
  • レプリケーションが警告で終了した場合は、ターゲット・スキーマのエラー表を確認し、PVO構成に適切な変更を行います。
  • Oracle Fusion Cloud Applicationsのデータ・ソースのPVOで、データ・レコードが頻繁に削除されることを確認してください。そうでない場合は、「削除を含む」オプションをクリアします。
  • ジョブが失敗する場合や取り消す場合は、ジョブを再度実行する前に、ステージング表とエラー表を削除します。

同じデータ・レプリケーションでも、日によって実行する時間が異なるのはなぜですか。

データ・レプリケーション・ジョブの実行にかかる時間は、次に示すような様々な要因で変わる場合があります:

  • Oracle Autonomous Data Warehouseのパフォーマンスが、特定の日のタイミングに影響する可能性があります。
  • レプリケーション・ジョブを実行しているOracle Analytics Cloudインスタンスが、スケジュール済メンテナンスにより、一時的に使用できない場合があります。

データ・レプリケーション・ジョブに追加できる表の数に制限はありますか。

いいえ、ジョブに追加できる表の数に制限はありません。同時に実行できるレプリケーション・ジョブは3つまでですが、ジョブのスケジュールはいくつでも同時に行えます。たとえば、3つのジョブを同時に実行し、他のジョブはキューに入れることが可能です。

1つのデータ・レプリケーション・ジョブで処理できるデータの量や行の数に制限はありますか。

いいえ、データ量または行数がいくつでも、1つのデータ・レプリケーション・ジョブで処理できます。

データ・レプリケーションに関して、従う必要のあるヒントは他にありますか。

データ・レプリケーションでは、次のヒントに従ってください:

  • 各レプリケーションのPVOの数を増やし、作成するレプリケーションの数を少なくします。推奨される抽出PVOを使用します。
  • レプリケーションの定義で、PVOから不要な列の選択を解除します。
  • 同時実行性を最大限にするために、Oracle Autonomous Data Warehouseのlowデータベース・サービスを使用します。
  • Oracle Autonomous Data Warehouseの負荷が低いときに実行するよう、レプリケーション・ジョブをスケジュールします。
  • POVのロード・タイプの設定は、デフォルトである増分モードのままにします。