例2 - ワークブックへの複数のロールベース・フィルタの適用
この例は、営業担当副社長と営業担当者が同じ共有ワークブックを使用して売上データを分析する方法を示しています。副社長は、チーム内のすべての営業担当者の売上データを参照できます。営業担当者は、自分の売上データのみを参照できます。
サンプル・レポート
営業担当副社長または営業担当者は、同じ共有ワークブックを開いて、自分のアプリケーション・ロールとユーザーIDに適したデータを参照できます。
- 営業担当副社長がOracle Analyticsにログインし、共有のセールス・ワークブックを開くと、チーム内の各営業担当者の売上データが表示されます。この例では、営業担当副社長であるdvauthoruserは、チーム内の営業担当者(bitechtest、bitechtest2およびbitechtest3)の売上サマリーを参照できます。
- 営業担当者がOracle Analyticsにログインし、共有のセールス・ワークブックを開くと、自分の売上データのみが表示されます。この例では、営業担当者bitechtest2は自分の売上である
$33,692.11のみを参照できます。
サンプル・データ
サンプル・データセットには売上データが含まれ、SALESREP_ID列に営業担当者IDが表示されています。
営業担当副社長から営業担当者までの階層は、RepHierarchy表を使用して実装されています。
RepHierarchy表は、営業担当副社長をチーム内の営業担当者に関連付けます:
サンプル・ユーザーおよびアプリケーション・ロール
- ユーザーdvauthoruserおよびdvauthoruser2は、アプリケーション・ロールSales VPに割り当てられています。
- ユーザーbitechtestからbitechtest7には、アプリケーション・ロールSales Repが割り当てられています。
サンプル・データセット・アクセス構成
データセットの「検査」ダイアログの「アクセス」の下の「ロール」で、認証されたユーザーに「読取り専用」アクセス権が付与されます。
.pngの説明
サンプル・ロールベース・フィルタ
ワークブック作成者は、ワークブックによって使用されるデータセットに2つのロールベース・フィルタを適用します。一方は営業担当副社長用で、もう一方は営業担当者用です。
- ワークブック作成者は、式
SALESVP_ID = USER()を使用して、ロールベース・フィルタを営業担当副社長の'Sales VP'アプリケーション・ロールに適用します。引数USER()はOracle Analyticsのシステム変数で、ログイン・ユーザーのIDを提供します。
- ワークブック作成者は、式
SALESREP_ID = USER()を使用して、ロールベース・フィルタを'Sales Rep'アプリケーション・ロールに適用します。
