簡易ワイルドカード一致により、ルールを多くのURLに一致させながら、結果を取得するために必要な正規表現のバックトラッキングの量を制限することもできます。
正規表現は作成が複雑になる場合があるため、また、作成が不十分な正規表現では評価に要する時間が不明であるため(ReDoS
)、第2タイプのルールには簡易一致メカニズムを使用できます。この場合、ワイルドカード文字("*
")を受信URL内のゼロ(0)個以上の文字と一致させ、キーワード'wildcard'
を索引値とともに使用してURLの受信部分をリダイレクト済URLにコピーします。
次の表は、サンプルの簡易ワイルドカード一致を示しています。
ソースURL | ターゲット場所のURL |
---|---|
/old/* |
/new/<$wildcard(1)$> |
/dispatch.asp?page=*&facet=Lang* |
/page<$wildcard(1)$>/<$wildcard(2)$> |
簡易ワイルドカード一致は、単純な文字列間の一致より強力な機能をURLの一致に提供しますが、バインド解除された正規表現処理なしにその処理を実行します。構文は単純で、URL上のパターン一致を使用して、1つのパターンのみで多数のURLに対応します。
これらは正規表現に基づいているため、ワイルドカード・ルールの方が単純な文字列一致より評価が若干遅くなります。ルールの数が多くなると、一般的なページ配信のパフォーマンスが低下する可能性があります。