公開

コンパイル済の静的ページを生成してサイトの静的フォルダにアップロードした後、アクティブにするには、そのページのサイトを公開または再公開する必要があります。同様に、コンパイル前のサイトの配信動作に戻すには、サイトから静的ファイルを削除した後に公開または再公開する必要があります。

公開時に、アップロードした静的ページは配信できるようになります。これらのファイルは公開プロセス時にコピーされるため、公開操作のパフォーマンスがファイル数に応じて低下する可能性があります。

公開操作では現在のセットの静的ファイルを使用し、これらを配信できるようにします。これらのファイルは動的サイトで行われた変更内容と同期されている場合があり、動的サイトをミラーリングする場合もあります。また、そうでない場合もあります。適切なタイミングでの静的ファイルのコレクションの更新は、サイト開発者に任されています。

静的サイト配信の優先度

関連付けられた静的ファイルがサイトにある場合、これらのファイルが配信され、サーバーに送信されるURLと照合されます。受信URLが静的ファイルと一致しない場合、サイトのcontroller.htmlファイルがリクエストに対して返されます。これは、サイト配信の既存の動的モデルに従います。

Oracle Content Managementサイトは、関連付けられたJSONファイルによって301および302リダイレクトも定義できます。リダイレクトが構成されている場合、リダイレクトが静的ファイルよりも優先されます。URLがリダイレクト・ルールと静的ファイルの両方と一致する場合、リダイレクトがサーバーから配信されます。

サイト配信のURL評価は次のフローのとおりです。

  1. URLは構成済リダイレクトと一致しますか。

    一致する場合、リダイレクト・レスポンスを発行します。

  2. URLは静的ファイルに対応していますか。

    モバイル静的ユーザー・エージェント・リストがサイトに対して構成されていて、リクエストがリストに一致するブラウザから送信される場合、モバイル静的ファイルを配信します。

  3. それ以外の場合、動的サイトのcontroller.htmlファイルを配信します。

注:

モバイル静的ファイルがサイトに関連付けられていて、ユーザーが配信にCDNを使用している場合、CDN (通常はAkamai)が標準デスクトップ・リクエストと別にモバイル・ブラウザ・リクエストをキャッシュするように構成されている必要があります。

CDNが別々のモバイル/標準キャッシュで構成されていない場合、モバイル・ブラウザが標準レスポンスを受信し、デスクトップ・ブラウザがモバイル・ブラウザ用のレスポンスを取得する可能性があります。

キャッシュ・ヘッダー

WebサーバーからのレスポンスでHTTPヘッダーは、ブラウザがページをキャッシュする方法を決定するのに役立ちます。静的ページも、ブラウザ・キャッシングを簡単に実行できるようにキャッシュ・ヘッダーとともに配信されます。

セキュアなサイトの場合、次のヘッダーがレスポンスで送信されます。

  • Cache-Control: no-store
  • Pragma: no-cache

標準のセキュアでないサイトの場合、次のヘッダーが送信されます。

  • Cache-Control: max-age=300
  • Edge-Control: !no-store,max-age=2592000,downstream-ttl=1800

    Edge-ControlヘッダーはCDNキャッシュ・ヘッダーを簡単に実行するのに役立ちます

これらの2つの領域のいずれかでヘッダーをカスタマイズした場合、レスポンスには、ここでリストした標準のものではなく、カスタム・ヘッダーが含まれます。

テナント・レベルまたはサイト・レベルでこれらのレスポンスを制御できます。

詳細ページ

Oracle Content Managementサイトの詳細ページを使用すると、1ページに多数のコンテンツ・アイテムの情報を表示できます。

たとえば、同じ詳細ページを使用して多数のURLを処理できます。これらのURLのそれぞれには同じページ構造が表示されますが、それぞれスラグ値がitem1.htmlitem2.htmlおよびitem3.htmlであるコンテンツ・アイテムに関するコンテンツが表示されます。このような状況では、cecテンプレート・コンパイラで4つのファイルが作成される可能性があります。

  • /detail/item1.html
  • /detail/item2.html
  • /detail/item3.html
  • /detail.html

最後のファイルを使用すると、サイトを再コンパイルおよび再公開することなく、新しく公開された資料をWebサイトに表示できます。この例では、スラグ値item4.htmlを持つコンテンツ・アイテムが、サイトのオンライン後に公開されます。静的な/detail.htmlページでは、その新規アイテムをサイトで動的に表示できます。URL /detail/item4.htmlではdetail.htmlページを配信しますが、item4.htmlコンテンツ・アイテムに関するコンテンツを表示します。

cecコンパイラではdetail.htmlページを生成してコンテンツ・アイテムを表示します。このため、コンパイル済detail.htmlページ内の相対URLに追加の親セグメント(../)が含まれます。したがって、直接参照すると、detail.htmlページ自体が適切に表示されません。このような理由から、detail.htmlページ自体の参照またはページ・ナビゲーションへの追加を行わないでください。