カスタム・コンポーネントの開発者は、カスタム・コンポーネント内のどの文字列を、多言語(MLS)サイトのページの翻訳で使用するかを指定できます。
これを実行するには、customSettingsDataオブジェクトにデータを保存する際に、最上位レベルにnlsプロパティを導入する必要があります。
例:
SitesSDK.setProperty('customSettingsData', {
                'nls': {
                        linkText: 'More...'
                }
        });
翻訳ジョブが作成されると、Oracle Content Managementは、customSettingsDataオブジェクトのトップレベルのプロパティを確認し、ページ上の各カスタム・コンポーネント・インスタンスに対してnlsオブジェクト全体をエクスポートします。トランスレータがこれらの値を変換すると、これらをサイトにインポートし戻すことができるようになります。
サイト翻訳がインポートされたら、翻訳されたロケール用としてnlsオブジェクトの正しいバージョンがcustomSettingsDataオブジェクトで返されます。
たとえば、サイトをフランス語に翻訳してから、フランス語ロケールでページをレンダリングした場合、カスタム・コンポーネントに渡されたcustomSettingsDataオブジェクトのnlsオブジェクトの値は次のように更新されます:
               {
                    'nls': {
                        'linkText': 'Plus...'
                    }
                },
customSettingsDataのnlsオブジェクトのフォーマットは、名前と値のペアに限定する必要があります。これにより、翻訳が容易になり、翻訳済ロケールでページがレンダリングされるときに、サイトのベース値に翻訳済の値を正しく適用できるようになります。