B 用語集

アプリケーション

Oracle Enterprise Data Management Cloudアプリケーションは、特定の操作、分析またはレポート要件を満たすために使用される、関連するディメンション、セグメントまたは値セットです。

アプリケーション・アダプタ

アプリケーション・アダプタは、Oracle Enterprise Data Management Cloudでの特定のアプリケーション・タイプの登録、バインド、検証、インポートおよびエクスポートをカバーします。

アプリケーション・タイプ

アプリケーション・タイプは外部アプリケーションによって示される製品を定義します。たとえば、「Planning」および「汎用」はアプリケーション・タイプの例です。

承認グループ

承認グループは、承認者としてポリシーに割り当てられているユーザーまたはグループで構成されます。ポリシーを構成しているユーザーが、ユーザーおよびグループが要求を同時に承認できるかどうか、または特定の順序で承認する必要があるかどうかを決定します。

承認方法

承認方法により、承認の処理がシリアルか並列かが決定されます。シリアルの場合、一度に1人の承認者が指定の順序で承認します。並列の場合、すべての承認者は、任意の順序で同時に承認できます。

承認ポリシー

承認ポリシーは、アプリケーション、ディメンション、階層セットまたはノード・タイプへの変更を承認するために構成された設定およびグループで構成されます。ポリシー・レベル(アプリケーション、ディメンション、階層セットまたはノード・タイプ)への所有者権限を持つユーザーは、承認ポリシーを構成できます。

担当者

担当者は、現在自身に割り当てられている要求があるユーザーです。1人のユーザーのみを一度に割り当てできます。

バインディング

バインディングは、バインドされたデータ・オブジェクトが外部アプリケーションの要件に準拠するようにするために、Oracle Enterprise Data Management Cloudアプリケーションでディメンションとビューポイントの間に作成されます。

バインド・キー

バインド・キーは、ディメンションのバインディングのバインディング・ルールやインポートおよびエクスポートの制約条件を制御するためにアプリケーション登録時に作成されます。

バインド・タイプ

バインドがノード・タイプまたは階層タイプのどちらのバインドであるかを指定します。ノード・タイプ・バインドは、リスト・ノード・セットを使用するノードのフラット・リストを持つビューポイントを表します。階層タイプ・バインドは、階層ノード・セットを使用するノードの構造化セットを持つビューポイントを表します。

バインド済データ・オブジェクト

バインド済データ・オブジェクトは、外部アプリケーションによって使用されるオブジェクトです。ディメンションのエクスポート時に、バインド済オブジェクトに加えられた変更は外部アプリケーションに影響を及ぼします。既存のディメンションにインポートする際に、ディメンションのバインド済データ・チェーンのデータが影響を受けます。

コミット・ポリシー

コミット・ポリシーは、要求の最後のレビュー・ステージを提供します。このステージでは、職務分掌を適用するために、コミット・ポリシーで指定されたユーザーがすべての要求アイテムをレビューしてコミットします。

接続(アプリケーション固有)

特定の1つの外部アプリケーションに対してOracle Enterprise Data Management Cloudの特定の1つのアプリケーションのデータを共有できるようにします。アプリケーション固有の接続は、他のアプリケーションで再利用できません。

接続(グローバル)

グローバル接続により、抽出を使用して外部アプリケーションとデータを共有できます。複数の抽出にグローバル接続を使用できますが、各抽出で使用できるグローバル接続は1つのみです。

制約

制約を使用すると、アプリケーションのノード・タイプとディメンション全体に特定のデータ・ルール(名前の一意性など)を適用できます。

コントリビュータ

コントリビュータは、送信、再割当て、承認、あるいは要求への添付またはコメントの追加を行ったユーザーまたはグループです。

データ

データは、特定の詳細情報を示す必要がない場合に、オブジェクトまたは情報を参照するために使用される一般的な用語です。たとえば、アプリケーションをインポートする場合、データがインポートされます。

データ・アクセス

データ・アクセスは、参加者権限を持つユーザーが実行できるアクションと、ユーザーが表示および更新できるプロパティを決定します。

データ・チェーン

データ・チェーンはディメンションの移入に使用されるオブジェクトから構成されます。データ・チェーンは、1つ以上のノード・タイプ、1つの階層セット(関連ノードを操作する場合)、1つのノード・セットおよび1つのビューポイントを含むことができます。

データ・マネージャ(ロール)

データ・マネージャは、データ・スチュワードまたはアナリストです。データをロードし、データの品質を管理します。たとえば、ディメンションのインポート、比較、検証、データの問題の解決を実行できます。

デフォルト・ビュー

デフォルト・ビューは登録時に作成され、外部アプリケーションに関連付けられます。

ディメンション

ディメンションはビジネス情報を編成します。通常、ディメンションは関連ノードの階層を含み、異なるノード・タイプのノードを含むことができます。たとえば、年ディメンションを含むアプリケーションは、多くの場合四半期、月などの期間の各単位のノードが含まれます。

注:

財務アプリケーションでは、ディメンションは値セット、勘定体系または勘定体系セグメントと呼ばれることがあります。

ディメンション・タイプ

ディメンション・タイプは、アプリケーション・タイプに固有であり、外部アプリケーション・タイプに基づいてディメンション特性を定義します。たとえば、Financial Consolidation and Closeアプリケーションの場合、ディメンション・タイプは、勘定科目、エンティティ、増減およびカスタムです。ディメンション・タイプは、プロパティ、検証、およびバインド・タイプ(階層またはノード・タイプ)などの他の特性を制御します。

エンタープライズ・データ

エンタープライズ・データはOracle Enterprise Data Management Cloudで編成および管理されます。マスター・データ、ドメイン、ディメンション、階層、参照データ、アプリケーション設定、メトリック、メジャー、ビジネス分類およびビジネス・タクソノミを含むことができます。

エクスポート

エクスポートは、Oracle Enterprise Data Management Cloudから外部のターゲット・システムにデータを移動する、アプリケーション・タイプ固有のメカニズムです。エクスポートは、アプリケーションの登録、バインディングおよびバインド・キーにより制御されます。

マッピングのエクスポート

1つ以上のマッピング・キーのデータをエクスポートします。

式は、文と呼ばれる1行以上のロジックで構成され、カスタム・ビジネス・ロジックの定義に使用できます。

式の項

式の項には、値に評価されるオブジェクトと演算子が含まれます。

外部アプリケーション

外部アプリケーションはPlanningなどのアプリケーションであり、Oracle Enterprise Data Management Cloudの外部に存在します

抽出

抽出により、ディメンション内のビューポイントからフォーマットされたファイルまたはグローバル接続にデータを取得できます。抽出はユーザーが構成でき、バインドされたデータおよびバインドされていないデータを使用できます。

階層

階層はノード間の関係を定義します。階層構造は、親、子、兄弟、子孫および祖先などのノード間の家族関係を設定します。

階層セット

階層セットは、1つ以上の最上位ノードを持つことができる階層構造を持つ関連ノードのグループです。

暗黙共有ノード

子孫を持つノードが階層内の複数の位置にある場合、ノードの最初の出現以降の階層内でのそのノードのすべての出現は、暗黙共有ノードと見なされます。

インポート

インポートは、管理者がデータを外部アプリケーションからインポートして、ディメンションのノード、プロパティおよび階層関係に移入するプロセスです。

継承

値が定義されている最も近い祖先から値を取得することで、階層構造内でのノードの位置に基づいてプロパティのデフォルト値を定義する方法を提供します。

招待者

招待者は、現在要求を承認するよう招待されているユーザーまたはグループです。

リスト

リストは、階層構造のないノードのグループです。リストは、1つ以上のタイプのノードを含むことができます。たとえば、リストを使用して、一般会計内の勘定科目セグメントの値セット、連絡先のリストまたはフロント・オフィス・アプリケーション内の勘定科目を表す際に使用できます。

リテラル

リテラルは、式に手動で入力する定数値です。

場所

場所は、階層内のノードの完全な位置です。ノードが階層内の複数の場所にある場合は、それぞれのノードに固有の場所があります。場所は、完全な祖先チェーンと組み合されたノードです。

コミット時にロック

新規に追加されたノードに対してのみプロパティを更新できることを指定するプロパティ・パラメータです。このプロパティが有効になっている場合は、ノードを追加する要求がコミットされるとプロパティの値がロックされ、更新できなくなります。

参照セット

参照セットはキー-値のペアのセットであり、これを使用すると、プロパティの値のセットを別の値のセットに変換できます。

マップ・バインド

マップ・バインドでは、複数の異なるソース・アプリケーションのディメンションからターゲット・アプリケーションのディメンションにノード・タイプをマップできます。

マッピング・キー

ターゲット・ノード・タイプにマッピングされるソース・ノード・タイプを指定し、マッピング・データをエクスポートする場所名を定義します。

マスター・データ

マスター・データは、複数のアプリケーション間で使用される共通ビジネス・データの単一ソースです。

ノード

ノードは、実際のビジネス・エンティティのインスタンスです。ノードを使用して、勘定科目、コスト・センター、法的エンティティ、製品などを表すことができます。リストまたは階層でノードを表示できます。

ノード・セット

ノード・セットは、特定のビジネス用のノードのグループです。ノード・セットは階層セットを使用して、ノードまたはノード・タイプの階層を管理し、ノードのリストを管理します。

ノード・セット・タイプ

ノード・セットがリスト・タイプまたは階層タイプのどちらのノード・セットであるかを判断します。リスト・タイプのノード・セットは、1つ以上のノード・タイプを参照します。階層タイプのノード・セットは、ノード・セットのノード・タイプを定義する階層セットを参照します。

ノード・タイプ

ノード・タイプは、共通のビジネス特性に基づいてノードを分類および管理します。ノード・タイプはディメンションに関連付けられており、各ノードをノード・タイプに割り当てます。ノードは一意の名前と説明で識別されます。たとえば、ノード名「1000」、ノードの説明「現金の勘定科目」です。

ノード・タイプ・コンバータ

ノード・タイプ・コンバータでは、異なる2つのビューポイントで、異なるノード・タイプのノードを比較、特定、整列およびドラッグ・アンド・ドロップできます。

通知ポリシー

通知ポリシーを使用すると、アプリケーションまたはディメンションの所有者は、特定のユーザーに他のユーザーが送信した完了した要求を通知できます。

オブジェクト

オブジェクトは式の要素で、値を表します。

演算子

演算子は、式で論理比較を実行します。

所有者(ロール)

所有者は、組織内のビジネス・アプリケーションまたはサブジェクト領域を担当し、Oracle Enterprise Data Management Cloudのいくつかの機能領域を管理します。

権限

権限により、アプリケーション、ディメンション、データ・チェーン・オブジェクトおよびデータが保護されます。所有者、データ・マネージャおよび参加者の3つの権限レベルがあります。参加者権限では、データ・アクセスを割り当てることもできます。データ・アクセスを参照してください。

ポリシー・レベル

ポリシー・レベルは、承認ポリシーが設定されているデータ・オブジェクトです。承認ポリシーは、アプリケーション、ディメンション、階層セットまたはノード・タイプ・レベルで設定できます。

位置指定ロジック

祖先、親、子、最下位など、ノードの階層位置を記述するロジックです。

プロパティ

プロパティはオブジェクトの特性のことです。ノードには、名前や説明など、識別するプロパティがあります。階層内のノードには、ノードと関係のプロパティが含まれていることがあります。ノードのプロパティではノード自体に関する特性を記述し、関係のプロパティではコンテキスト内の関係の属性を記述します。

プロパティのデータ型

プロパティの値のデータ・ストレージ形式(たとえば、ブール、日付、文字列、タイムスタンプ)です。

プロパティのデフォルト

プロパティは、デフォルトなし、指定されたデフォルトまたは導出されたデフォルトを持つように設定できます。これはプロパティ・インスペクタで管理され、アプリケーション・タイプ、ディメンション・タイプおよびプロパティに基づいてアプリケーションの登録時に設定されます。

プロパティ・レベル

プロパティ値がどこで定義されるかを決定します。ノード・レベルのプロパティの場合、定義されたプロパティ値は、すべての場所およびビューポイントにわたってそのノードに適用されます。関係レベルのプロパティの場合、定義されたプロパティ値は、階層セット内の特定の親子関係に対して一意です。

プロパティ・パラメータ

基本プロパティ・パラメータは、アプリケーション登録プロセスからのプロパティの初期構成です。特定のアプリケーションまたはノード・タイプの基本パラメータの値は、アプリケーションまたはノード・タイプのレベルでそのパラメータにオーバーライドを追加することで変更できます。

合理化

合理化では、複数のアプリケーション間でのデータ表示の一貫性が確保されます。

参照データ

参照データは、郵便番号や州の略称など、頻繁に再使用される許容値です。

登録

登録は、管理者が外部アプリケーションから使用するディメンションおよびプロパティを指定して、Oracle Enterprise Data Management Cloudアプリケーション、デフォルト・ビューおよびデータ・チェーンを作成するプロセスです。アプリケーション登録では、アプリケーション・タイプで必要な他の設定も構成します。たとえば、Oracle Planning and Budgeting Cloudアプリケーションの登録ではアプリケーションで使用されるプラン・タイプを指定します。

関係

階層セット内のノードの親子の編成に使用される、Oracle Enterprise Data Management Cloudの2つのノード間のつながりです。

要求

要求は、データを更新するためのメカニズムです。データへの変更は、要求アイテムに編成されます。

要求アイテム

要求アイテムは、特定のノードの変更アクションのグループです。要求アイテムは1つ以上の変更アクションを含むことができます。

要求アイテム・アクション

要求内のアイテムに対して実行される操作(追加、挿入、更新、移動、除去、削除など)です。サブスクリプションまたは要求アイテム・アクションのポリシーにフィルタを作成して、たとえば、特定のアクションのみでサブスクリプション要求が生成されるようにできます。

要求ステージ

要求ステージとは、承認ワークフロー内の要求の位置を示します。要求のステージは、送信、承認またはクローズ済のいずれかになります。

要求ステータス

要求ステータスとは、ドラフト、処理中、プッシュバック済、撤回済、完了または却下済など、要求のステータスです。

サービス管理者(ロール)

サービス管理者は技術リーダーです。Enterprise Data Managementのサービス・コンポーネントを作成して管理します。たとえば、ユーザー・セキュリティの管理、アプリケーションの作成および移行、メンテナンスとバックアップの設定を実行します。

共有ノード

階層セットまたはビューポイント内の異なる位置の下に存在するノードです。

式の文は、式のロジックを制御する個別の情報です。3つのタイプの文があります: If文、Return文およびコメント。

サブスクリプション

サブスクリプションを使用すると、ターゲット・ビューポイントをソース・ビューポイントにサブスクライブすることで、ビューポイント間でデータを共有できます。ソース・ビューポイントで更新が行われると、ターゲット・ビューポイントで同じ変更を行うための要求が自動的に生成されます。

送信者

送信者は、要求を送信したユーザーです。要求には1人の送信者がいます。このユーザーには、要求内のすべてのオブジェクトに対する送信者権限が少なくとも必要です。

テンプレート

テンプレートにより、アプリケーション構成を他のOracle Enterprise Data Management Cloud環境で使用するためにオフライン・ファイルに格納できます。

非バインド・データ・オブジェクト

非バインド・データ・オブジェクトは、外部アプリケーションでは使用されませんが、ディメンションへの潜在的な変更のモデル化および評価に使用可能なオブジェクトです。非バインド・オブジェクトは、インポート・プロセスでは更新されません。これらは、データ・チェーン内の他のオブジェクトへの変更によって間接的に影響を受けます。

ユーザー(ロール)

ユーザーは、ビジネス・ユーザーまたは監査者です。データを表示または変更し、要求を承認したり、他のユーザーによる変更を監査できます。たとえば、ビューを介してデータを参照したり、要求を使用して変更を送信および承認できます。

検証

検証により、データ整合性が保たれ、Oracle Enterprise Data Management Cloudのビジネス・ロジックが適用されます。

検証レベル

検証レベルは、カスタム検証で検証が適用されるデータ・オブジェクトです。検証レベルはノード・タイプまたは階層セットのいずれかにできます。

ビュー

ビューを使用すると、エンティティ・メンテナンスなどの特定のコンテキストやアクティビティに対して複数のリストまたは階層(あるいはその両方)を示すことができます。ビューは、データを更新できる1つ以上のビューポイントで構成されています。アプリケーションを登録すると、デフォルト・ビューが作成されます。メンテナンス・ビューは、特定のビジネス・ニーズにあわせて作成されます。

ビューポイント

ビューポイントでは、ユーザーが操作するノードのサブセットを提供します。たとえば、ビューポイントは、財務アプリケーションやプランニング・アプリケーションなどのアプリケーションでメンテナンスを必要とする様々なコスト・センターを提示できます。

ビューポイント・タイプ

ビューポイントがリスト・タイプまたは階層タイプのどちらのビューポイントであるかを判断します。ビューポイント・タイプは、ビューポイントが参照するノード・セットによって決まります。