このシナリオは、サブスクリプションを使用してディメンションの変更を同期し、ガバナンス・ワークフローを使用してデータ品質を確保することで、企業アプリケーション全体を調整する方法を示しています。手順では、メンテナンス・ビューの作成およびサブスクリプションの設定について説明し、その後は、ユーザーがソース・ビューポイントで要求を送信して、ターゲット・ビューポイントに対するサブスクリプション要求が生成され、それらのターゲット要求が承認を受けるためにデータ・ガバナンス・ワークフローを通過する、典型的なユーザー・ワークフローに従います。
Corporate Planning、Corporate GLおよびFinancial Closeのアプリケーションがあり、GLアプリケーションの製品ディメンションに加えた変更を、他の2つのアプリケーションの製品ディメンションと同期化するとします。3つの各アプリケーションの製品ディメンションのビューポイントを含むメンテナンス・ビューを作成し、サブスクリプションを作成すると、Corporate GLビューポイントの製品ディメンションに加えた変更によってサブスクリプション要求が生成され、Corporate PlanningとFinancial Closeのビューポイントの製品ディメンションに同じ変更が加えられます。
ソース要求および生成されたサブスクリプション要求は、データ品質を維持するためにレビューと承認が必要なデータ・ガバナンス・ワークフローに含まれます。
シナリオでは次のユーザーがいます。
表51-1 ビジネス・シナリオのユーザーとタスク
名前 | ロール | タスク |
---|---|---|
管理者 | 管理者 |
|
Betty Anderson | Corporate GLデータ担当 | 新規製品をCorporate GLに追加する要求を送信します。 |
Alex Smith | Corporate GLおよびFinancial Closeのデータ・マネージャ。
企業会計グループのメンバー |
新規製品をCorporate GLに追加する要求をレビューして承認します。
注: Alexが要求を承認すると、サービスによってCorporate PlanningおよびFinancial Closeアプリケーション用の2つのサブスクリプション要求が生成されます。サブスクリプションは自動的に送信されるように設定されますが、Corporate Planning用のサブスクリプション要求は検証エラーのために送信に失敗します。 |
Martin Conway | Corporate Planningデータ・マネージャ
企業プランニング・グループのメンバー |
サブスクリプションの自動送信失敗をレビューして訂正し、承認のために送信します。 |
Kerry Lane | 企業データ・マネージャ | Corporate PlanningおよびFinancial Closeアプリケーション用のサブスクリプション要求を承認します。 |