ビジネス・ルールについて

Enterprise Profitability and Cost Managementでは、Calculation Managerでのビジネス・ルールの作成がサポートされています。

Calculation Managerでは、Groovyスクリプト言語を使用してビジネス・ルールを作成できます。Groovyスクリプトを利用すると、通常のビジネス・ルールでは解決できないユース・ケースを解決する、高度なルールを設計できます。作成するルールでは、たとえば、ユーザーがフォーム内のデータを保存するときにデータ値が事前定義済のしきい値を超えている場合は保存を禁止することや、計算スクリプトを返してグローバル・ドライバを更新する、メンバーの移動と名前の変更を行う、メタデータおよびデータを検証付きで作成するといったことができます。Groovyビジネス・ルール作成のためのリソースを参照してください。

Calculation Manager内で作成されたビジネス・ルールをEnterprise Profitability and Cost Managementの中で起動することは、計算スクリプトを実行できる場所ならどこからでも行うことができます。たとえば、ビジネス・ルール・ページ、特定のフォームのコンテキスト内、ジョブ・スケジューラ内およびダッシュボード内です。ビジネス・ルールを起動するには、最初にそのルールをCalculation Manager内でデプロイする必要があります。ビジネス・ルールの起動を参照してください。

ビジネス・ルールに関するパフォーマンス問題を診断し、アクティビティ・レポートを使用して任意の問題を特定し、対処できます。アクティビティ・レポートによって、実行に最も時間がかかっているビジネス・ルールを特定します。その後、Calculation Managerでルールを開き、ログを確認して、ルール内のステップを最適化することでパフォーマンスを向上できます。ルールの使用状況の表示を参照してください。

Note:

  • PCM_CLCおよびPCM_REPのキューブ内のビジネス・ルールは、スクリプト・モードでGroovyスクリプト言語を使用して作成されます。(Calculation Managerでのグラフィカル・ビューは、PCM_CLCおよびPCM_REPのキューブ内に作成されたビジネス・ルールに対しては使用できません。)その他のキューブでは、グラフィカルとスクリプトの両方のモードを使用してビジネス・ルールを作成できます。

  • ASOカスタム計算およびASO配賦の関数であるexecuteASOcustomcalculationおよびexecuteASOallocationは、PCM_CLCおよびPCM_REPのキューブに対してはサポートされません

Tip:

一般的な実行エラーを回避するためのビジネス・ルールの設計および時間がかかるルールの最適化の詳細は、Oracle Enterprise Performance Management Cloudオペレーション・ガイドビジネス・ルールのエラーおよびパフォーマンスのトラブルシューティングを参照してください。