ダッシュボードは、現在、2つのバージョンで使用可能です:
ダッシュボード1.0: Oracle Application Development Framework (Oracle ADF)テクノロジが使用されています
ダッシュボード2.0: Oracle JavaScript Extension Toolkit (Oracle JET)テクノロジが使用されています
現在、両方のダッシュボード・バージョンが同時に同じビジネス・プロセスに共存します。ダッシュボード1.0ではOracle ADFテクノロジが使用されており、Oracle ADFベースのダッシュボードの動作の変更はありません。引き続き、これらのダッシュボードを以前と同様にビジネス・プロセスで作成および更新できます。ダッシュボード2.0では既存のダッシュボード機能が使用されていますが、Oracle JETテクノロジによってさらに向上しています。レンダリングがさらに速くなり、洗練され、使いやすく、柔軟性が向上し、よりよいビジュアライゼーションが実現し、新たなデザインも追加されています。
ダッシュボード・ページでダッシュボード・バージョンを区別しやすいように、それぞれのダッシュボードの前にアイコンが表示されるようになりました。
表16-1 ダッシュボード・バージョンのアイコン
アイコン | ダッシュボード・バージョン |
---|---|
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ダッシュボード1.0 (標準化されたリスト・ページ・インタフェース) |
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ダッシュボード1.0 (従来のリスト・ページ・インタフェース) |
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ダッシュボード2.0 (標準化されたリスト・ページ・インタフェース) |
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ダッシュボード2.0 (従来のリスト・ページ・インタフェース) |
ダッシュボード2.0デザイナの機能
ダッシュボード2.0のデザイナでは次のことがサポートされます:
ダッシュボード1.0よりも多くのチャート・タイプ(たとえば、「ウォーターフォール」、「ピラミッド」、「ジオマップ」や、「レーダー」、「組合せ」および「ゲージ」のチャートのサブチャート・タイプはすべて、ダッシュボード2.0の機能です)
ダッシュボード内に表を作成するとともに、データをインラインでビジュアルに表示する(スパーク・チャートと呼ばれます)
クイック分析(これを使用すると、事前作成されたフォームがなくても、ダッシュボードにコンポーネントを追加できます)
「検索」バーにメンバー名を入力するか、「メンバー・セレクタ」を使用してクイック分析アドホック問合せを作成した後、「プロパティ」パネルの「レイアウト」タブで問合せのレイアウトを制御します。
基になるフォームがフォーム2.0のフォームの場合にフォーム・グリッド内のデータを直接操作する
ダッシュボード2.0のダッシュボードでフォームに構築されたチャートからのアド・ホック・グリッドの直接作成
アド・ホック・グリッドはチャート要素を右クリックして作成します。たとえば、棒グラフ内で棒を右クリックし、「分析」をクリックして、動的なタブにアド・ホックを開きます。
「URL」タイプのダッシュボード・コンポーネント
「注釈」タイプのダッシュボード・コンポーネント(テキスト・エディタ付き)
カスタム・フォーマット済ダッシュボード・タイトル
「URL」、「注釈」、「グリッド」の各コンポーネント・タイプの背景色
フォーム2.0をダッシュボード2.0の中でレンダリングするための「グリッド」チャート・タイプ・オプション
グローバル・ルールを関連付けるためのプロパティ・パネル内の新しい「関連付け」タブ
「ゲージ」、「円」および「ドーナツ」チャート・タイプの複数のチャート
ダッシュボード・コンポーネントの中からフォームを直接開いて編集するための新しいメニュー・オプション
フォームおよびダッシュボードの「情報」アイコン。任意のフォームをダッシュボードにドロップしてその情報を表示できます。
プロパティ・パネルのサイズを変更できる
各ダッシュボード・コンポーネントの背景色を設定できる
コンポーネント・タイトルを削除して、空いたスペースをビジュアライゼーションに使用することが可能
ダッシュボード・コンポーネントの数の増加(最大12)
タイルの数の増加(最大10)
データなしで編集できる
カスタマイズ後のセル・ビジュアライゼーションの上限は任意の行x列の組合せで10,000セル、たとえば:
100行 x 100列=10,000セル
1000行 x 10列=10,000セル
250行 x 40列= 10,000セル
ダッシュボードの「スタイル」を選択できる。オプションは「デフォルト」、「明るい」および「暗い」です。
ダッシュボード・コンポーネントとPOVバーの間の境界線の表示と非表示を切り替えるためのオプション
新しいOracle JETメンバー・セレクタ
動的タブ内のサーフェス・デザイナ
ダッシュボード2.0に切り替える前の考慮事項を確認するには、ダッシュボード2.0に関する考慮事項を参照してください。