フォームは現在、次の2つのバージョンがあります:
フォーム1.0: Slick GridとOracle ADF Fuseのコンポーネントが使用されます
フォーム2.0: Slick GridとOracle JETのコンポーネントが使用されます
現在、両方のフォーム・バージョンが同時に同じビジネス・プロセスに共存します。フォーム1.0が既存のアプリケーションのデフォルトのバージョンです。フォーム1.0の動作の変更はありません。引き続き、これらのフォームを以前と同様にビジネス・プロセス内で作成および更新できます。新しく作成されたアプリケーションについてはすべて、デフォルトは「フォーム2.0」になります。
フォーム2.0の機能
フォーム2.0では既存のフォーム1.0ランタイム機能が使用されていますが、Slick GridがOracle JETのコンポーネントとともに使用されているため、レンダリングがさらに速くなり、洗練され、使いやすくなり、一貫性も向上しています。
フォーム2.0には次のような特徴があります:
有用性と使いやすさの大幅な向上
よりよい拡張性とパフォーマンス
ランタイムの更新のみ; ランタイム・フォームのみに新しいテクノロジとユーザー・インタフェースが導入されています
フォーム・アクションのための標準化された「アクション」メニュー
新しい「POV設定」 メニュー
特定の共通フォーム・グリッド・アクションを実行するための新しいクイック・ツールバー
グリッドのパフォーマンス向上
複数セル選択とコメント入力などの、コメント更新の向上
コメントと添付を単一オプションを使用して追加できる
シームレスな垂直方向または水平方向のスクロール
画面スペースをより有効に使用
セルからセルへの移動の高速化
データ・グリッド間のすばやいスクロール
フォームおよびPOVのドロップ・ダウンで新しい洗練された、階層型メンバー・セレクタが使用され、検索も可能
ポップアップの減少
すっきりとした新しいアイコンとダイアログ
組込みの洗練されたライン・アイテムの詳細(サポート詳細を置き換える)
ウィザードベースのビジネス・ルール実行時プロンプト; 実行時プロンプトは右側からのドロワーとして表示される
グリッド上でのオンザフライ計算
データ取得のためのステートレス・プロトコル
大きいグリッドのリフレッシュ時間を短縮
WebフォームとOracle Smart View for Officeの間の一貫性の向上
Webアド・ホックの向上
「名前を付けて保存」を使用して新しいフォーム名で保存できる
編集時にフォーム・デザイナが新しい動的タブで開く
フォーム・バージョンの設定
これまでフォーム1.0を使用していた場合も、フォーム2.0を使用するための移行が必要になることはありません。アプリケーションの設定を使用して簡単に、この2つのバージョンの間で切り替えることができます。フォームは、指定されたバージョンに合せてランタイム環境でレンダリングされます。フォームの再設計は必要ありません。
フォーム・バージョンを指定するには:
「アプリケーション」、「設定」の順にクリックします。
「その他オプション」の下にある「フォーム・バージョン」設定を見つけます。
フォーム・バージョンを選択します。既存のアプリケーションのデフォルトの「フォーム・バージョン」は「フォーム1.0」です。新しく作成されたアプリケーションについてはすべて、デフォルトは「フォーム2.0」になります。
フォーム2.0に関する考慮事項
フォーム2.0をタスク・マネージャで使用することはできません。「フォーム・バージョン」アプリケーション設定が「フォーム2.0」に設定されている場合でも、タスク・マネージャのデフォルトは「フォーム1.0」になります。
自動保存オプションは、フォーム2.0ではサポートされません。かわりに、オンザフライ計算を実行して変化を見ることができるので、変更をデータベースに送信してリフレッシュする必要はありません。
Excelへのエクスポートは、フォーム2.0ではサポートされません。「アクション」メニューを使用してフォームをSmart Viewで開いてから、Excelワークシートをネイティブで保存してください。
フォーム2.0の実行時フィルタリングでは列フィルタリングがサポートされます。行に対する実行時フィルタリングは、フォーム2.0の将来の更新でサポートされる予定です。
Webフォーム実行時フォーマットは、フォーム2.0ではサポートされません。将来の更新で、設計時フォーマットで置き換えられる予定です。
Planningモジュール構成ウィザードは、フォーム2.0ではサポートされません。
将来のWebフォームの改善はすべてフォーム2.0で行われる予定です。