共有メンバーの追加

メンバーを共有すると、アプリケーション内でロールアップ構造の入れ替えが行えます。共有メンバーを追加した場合は、次の点に留意してください:

  • 共有メンバーを作成する前に基本メンバーが存在している必要があります。基本メンバーに複数の共有メンバーを作成できます。上から下への表示位置では、基本メンバーはその共有メンバーより先に表示されている必要があります。

  • 共有メンバーは、エンティティ、勘定科目、ユーザー定義のカスタム・ディメンションに使用できます。アウトラインをロールアップする際、共有メンバーの値を無視して二重計算を防ぐことができます。

  • 共有メンバーは、メンバーに有効なメンバー名、別名、基本通貨、キューブなどのいくつかのプロパティ定義を基本メンバーと共有します。共有メンバーには、一意の親メンバーおよび異なるロールアップ集約を設定する必要があります。カスタム属性、カスタム属性値およびメンバー式を共有メンバーに使用することはできません。基本メンバーの名前を変更すると、すべての共有メンバーの名前も変更されます。

  • 共有メンバーには、基本メンバーと同じ名前が必要です。基本メンバー名も共有メンバー名も大文字と小文字を区別します。

  • 共有メンバーを別の親メンバーに移動させることはできません。共有メンバーを削除してから、別の親メンバーの下に再度作成する必要があります。基本メンバーはレベル0である必要はありません。共有メンバーにデータを入力し、値を基本メンバーとともに保管できます。

共有メンバーを追加するには:

  1. ホーム・ページで、「アプリケーション」「概要」の順に選択します。

  2. アプリケーション・ページで、「ディメンション」タブを選択します。

  3. キューブを選択してから、メンバーを追加するディメンションの名前をクリックします。

  4. 「メンバー・プロパティの編集」で、共有メンバーを追加します:

    • 基本メンバーと同じ名前で、子メンバーを追加します。

    • 新規メンバーの「親の名前」に、新しい親の名前を入力します。

    • 新規メンバーの「デフォルトのデータ・ストレージ」で、「共有」を選択します。

  5. 「保存」をクリックします。

他のキューブすべてのデータ・ストレージ・プロパティが、自動的に「共有」に設定されます。

Note:

共有メンバーのアクセス権限の詳細は、共有メンバーへの有効なアクセス権についてを参照してください。