1つのマスター・フォームと複数の詳細(ターゲット)フォームまたはチャートを含むダッシュボードを設計できます。これは、マスター詳細ダッシュボードとも呼ばれます。マスター・フォームのメンバーの選択によってターゲット・フォームまたはチャートのメンバーが自動的にフィルタされ、ターゲット・フォームまたはチャートには、マスター・フォームで強調表示されたメンバーに関連する詳細のみが表示されます。
次に、効率を向上させて迅速なビジュアライゼーションを提供するようにマスター詳細ダッシュボードを設計する際のベスト・プラクティスを示します:
「コンテキストの適用」右クリック・メニュー・オプションを使用すると、マスター・フォームのデータに関連するデータがターゲット・フォームまたはチャートでフィルタされます。マスター詳細ダッシュボードでは、ローカルPOVを変更することなく迅速なビジュアライゼーションを実現できます。マスター・フォームでデータ行を選択し、右クリックして「コンテキストの適用」を選択すると、選択したメンバーのデータがすべての詳細フォームまたはチャートで自動的にリフレッシュされます。
マスター詳細ダッシュボードは、ライトバック機能により、グリッドを含む様々な組合せで使用できます。これにより、異なるデータ・セットの詳細をレビューおよび更新でき、マルチタスキングが効率的に可能になります。
マスター詳細ダッシュボードは、異なるタイプのダッシュボードではありませんが、他のダッシュボードとは異なる方法で設計できます。これを行うには、ディメンション・メンバーをマスター・フォームの行に配置し、同じディメンションを他の詳細フォームまたはチャートについてページ・レベルで繰り返します。
マスター詳細ダッシュボードの例
次の例で、左上のマスター・フォームに製品のリストが表示され、詳細グリッドとチャートには製品がページ・ディメンションとして表示されています。いずれかの行の製品を選択して「コンテキストの適用」を右クリックすると、ローカルPOV内の選択したメンバーを含むすべてのターゲット・グリッドとチャートが自動的かつ即座に更新され、データがリフレッシュされます。
Figure 16-7 コンテキスト適用前のマスター詳細ダッシュボードの例
Figure 16-8 コンテキスト適用後のマスター詳細ダッシュボードの例