日次メンテナンス操作

毎日、環境の操作メンテナンス中にOracleは次のことを行います:

  • 既存のアーティファクトおよびデータのアーティファクト・スナップショットと呼ばれるメンテナンス・スナップショットを作成します。メンテナンス・スナップショットを使用した環境のバックアップと復元を参照してください。
  • 必要なあらゆるパッチの適用(月次更新、週次パッチ、個別パッチなど)
  • 構成の調整(キャッシュなど)
  • 過去24時間に実行されたアクティビティと作成されたログすべての分析、およびアクティビティ・レポートの作成

これに続いて環境が再起動されます。初期アクセスはサービス管理者のみに制限され、メンテナンス・プロセスとしてデータベース・バックアップが続行されます。

日次メンテナンス中に使用できない操作

この期間中、Oracle Enterprise Data Management Cloudなどの一部のビジネス・プロセスではすべての操作が制限され、他のプロセスでは特定の操作が制限されます。詳細は、次の表を参照してください:

ビジネス・プロセス 使用できない操作
Account Reconciliation すべてのインポートおよびデータ統合操作
Planning
  • キューブのクリア
  • アウトラインの圧縮
  • データ統合
  • データのエクスポート
  • メタデータのエクスポート
  • データのインポート
  • メタデータのインポート
  • データ・スライスのマージ
  • 集約の最適化
  • データベースのリフレッシュ
  • キューブの再構築
Enterprise Profitability and Cost Management
  • キューブのクリア
  • アウトラインの圧縮
  • データ統合
  • データのエクスポート
  • メタデータのエクスポート
  • データのインポート
  • メタデータのインポート
  • データ・スライスのマージ
  • 集約の最適化
  • データベースのリフレッシュ
Financial Consolidation and Close
  • データ統合
  • データのエクスポート
  • メタデータのエクスポート
  • データのインポート
  • メタデータのインポート
  • データベースのリフレッシュ
  • キューブの再構築
Oracle Enterprise Data Management Cloud すべての操作
Narrative Reporting なし
Profitability and Cost Management
  • アプリケーション - 計算ルール
  • アプリケーション - ディメンション管理
  • ダッシュボード
  • データ統合
  • スナップショットのインポート
  • インテリジェンス - 分析ビュー
  • モデル - デザイナ
  • モデル - 実行制御
Tax Reporting
  • データ統合
  • データのエクスポート
  • メタデータのエクスポート
  • データのインポート
  • メタデータのインポート
  • データベースのリフレッシュ
  • キューブの再構築

Note:

  • PlanningEnterprise Profitability and Cost ManagementFinancial Consolidation and CloseおよびTax Reportingの操作がEPM自動化またはREST APIによって呼び出された場合、またはジョブ・コンソールからスケジュールされた場合、これらの操作は日次メンテナンス中は制限されます。ユーザーがログインできる場合は、ジョブ・コンソールから手動で呼び出すことができます。
  • Profitability and Cost Managementについては、日次メンテナンス期間全体において完全にブロックされるものはありません。これらの操作は部分的にブロックされます。
    • ディメンション管理、ダッシュボードおよび分析ビューは、サービスが再開された直後、数秒から30分以上(アプリケーションのディメンション・メンバーによって異なる)一時的にブロックされます。
    • 計算ルール、デザイナおよび実行制御は、前述の操作が使用可能になった後、数秒から1時間(アプリケーションのルールの数によって異なる)ブロックされます。特に、この期間中、ルール操作(デザイナや計算など)はアプリケーションによってリクエストされた特定のPOVに基づいて漸進的に使用可能になります。

    • バックアップの実行中は、スナップショットのインポートはブロックされます。

デフォルトのメンテナンス開始時間

環境はメンテナンス・ウィンドウ中にユーザーに提供されないため、サービス管理者は誰もサービスを使用しない1時間を特定する必要があります。接続ユーザーはすべてログオフされ、保存されていないデータは失われます。

デフォルトのメンテナンス開始時間は、使用している環境をホストしているデータ・センターの現地時間の午後10:00から午前1:00の間です。環境でデフォルトの開始時間をリセットしていない場合、午後10:00から午前1:00(データ・センターの現地時間)までの間に開始するようにランダムに設定されます。ユーザーがメンテナンス開始時間を選択した後は、その選択が優先されます。環境のメンテナンス開始時間の設定を参照してください。

一部のサービスでは、追加のメンテナンス操作を実行することがあります。たとえば、PlanningモジュールAccount ReconciliationおよびFinancial Consolidation and Closeでは、コンテンツ・アップグレードのために追加のメンテナンス時間が必要になることがあります。

また、日次メンテナンスが計画されているため、マイ・サービス・コンソールの環境のステータスは、その日に計画されている他のメンテナンスがない場合も、常にPlanned Maintenance (黄色)として表示されます。


EPM Cloudが影響を受けるステータス

Note:

ユーザーがデータを保存できるように、Oracle Enterprise Performance Management Cloudでは、メンテナンス・プロセスの開始15分前に、メンテナンス開始の通知が表示されます。

日次メンテナンス完了をユーザーに通知

EPM Cloudは日次メンテナンスに対して1時間を示していますが、通常はそれよりも短い時間で完了します。カスタム・スクリプトを使用して、ユーザーに日次メンテナンスの完了を通知し、ユーザーがアクティビティを再開できるようにすることができます。Oracle Enterprise Performance Management Cloud EPM自動化の操作日次メンテナンス完了をユーザーに通知を参照してください。