メンバー選択で使用可能な関数

関数は、レポートでショートカットとして使用できます。

表9-1にリストされている関数は、「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスの「関数」タブから選択できます。

表9-1 メンバー選択で使用可能な関数

関数 必要なパラメータ 摘要
Ancestors memberの祖先(包含) 指定のメンバーより上のレベルの全メンバー
Bottom 最下位dimension (包含) レベル0のすべてのメンバー
Children memberの子(包含) 指定の親の1レベル下のメンバー
CurrentPOV CurrentPOV ディメンションのPOVから行または列のメンバーを返します。
DynamicTimeSeries DTS member (Time Dimension member)

これは時間ディメンションにのみ適用されます。

データ・ソースに応じて次のDTSメンバーを使用できます。データ・ソースで有効になっているメンバーのみが表示されます。

  • HTD (履歴累計)

  • YTD (年累計)

  • STD (当季累計)

  • PTD (期間累計)

  • QTD (四半期累計)

  • MTD (月累計)

  • WTD (週累計)

  • DTD (日累計)

ノート: レベル0の時間ディメンション・メンバー、CurrentPOV、または単一メンバーのプロンプトを含む保存済選択を選択します。

選択したレベル0の時間ディメンション・メンバーおよび選択したDynamicTimeSeriesメンバー(たとえば、QTD、YTDなど)の期間累計値を返します。

たとえば、YTD (Apr)では、1月から4月の合計を返します。

Descendants memberの子孫(包含) 指定の親より下のレベルの全メンバー
Except Except (member1, member2など)

2つを選択し、固定のメンバー、CurrentPOVまたは他のメンバー関数を使用できます。

2つの選択を評価し、最初の選択の中で2番目の選択にも存在する項目を削除します。

たとえば、Except ( Children(Q1), Feb )は、Jan、Marを返します。

Generation Generation number 階層内の世代番号に基づくメンバー
Intersect Intersect (member1, member2など)

2から10までの間でメンバーを選択し、固定のメンバー、CurrentPOVまたは他のメンバー関数を使用できます。

関数に指定したすべての選択の結果が交差するメンバー。

たとえば、Intersect (Children(Q1), Jan,)はJanを返します。

Level Level number 階層内のレベル番号に基づくメンバー
Match

CurrentPOVを含める(「いいえ」、「プリフィクスとしてのメンバー名」、「サフィクスとしてのメンバー名」)

次と一致(メンバー名、別名または両方)

指定のパターンまたは一連の文字と一致するメンバー。

「CurrentPOVを含める」「プリフィクスとしてのメンバー名」または「サフィクスとしてのメンバー名」に設定することで、一致文字列をプリフィクスまたはサフィクスとしての現在のPOV選択とともに追加できます。デフォルト設定は「いいえ」です。

ノート: この組合せは、レポートまたはブックPOVにすでに存在するディメンションのメンバーを選択するときには使用できません。これは、レポートの行および列の選択でのみサポートされ、ブックではレポートまたはセクションPOVでのみサポートされます。

詳細は、例: Match関数とCurrentPOVの使用を参照してください。

ノート: 検索で先頭または末尾のワイルドカードを使用する際に、*?などのワイルドカード文字を使用できます。

Parent memberの親(包含) 指定のメンバーの1レベル上のメンバー
PeriodOffset PeriodOffset (メンバーオフセットセカンダリ・ディメンションメンバーの下の期間)

時間ディメンションにのみ適用

例: PeriodOffset (Jan, -2, Years)は、カレンダ年の前年11月を返します。年ディメンションの名前は"Years"です。

ノート: メンバーの下の期間はオプションのパラメータで、月以外の追加のレベル0の時間ディメンションのメンバー(期首残高など)が存在し、レベル0の子孫メンバーの期間オフセットを特定のメンバーの下にのみ配置する場合に使用されます。

指定のメンバーから算術オフセット(プラスまたはマイナス)を適用したメンバーを返します。月から年までの期間/時間のディメンションに適用されます。ここで年のディメンションは関数の一部として選択されます。

ノート: 時間と年のディメンションは、相対する軸に存在できません。両方が行または列の軸にある必要があります。

Property ユーザー定義属性(UDA)または関連する属性ディメンション。

演算子:

「次と等しい」(=)または「次と等しくない」(<>)

ノート: EPM Cloudデータ・ソースは、UDAの「次と等しくない」(<>)演算子をサポートしていません。

プロパティ値:

UDAの場合: ユーザー定義属性を選択します。

関連属性の場合: 必要な属性ディメンション・メンバーを選択します。

指定したユーザー定義属性(UDA)または関連する属性ディメンション・メンバーに基づいてメンバーを返します。
Range Range (frommember, tomember)

開始および終了のメンバーは、固定メンバー、CurrentPOVまたはプロンプトにすることができます。

メンバーの範囲を定義します。

たとえば、1月を開始メンバー、3月を終了メンバーに選択することで、年のディメンションを使用して第1四半期のすべての月を指定できます。

Range関数をRelativeMemberまたはPeriodOffset関数とともに使用して、現在の月の前後の月(たとえば、現在の月の3か月前から3か月後まで)を表示するローリング・レポートを生成できます。例: Range関数を使用したローリング・レポートの作成を参照してください。

ノート: 範囲でfrommembertomemberの後である場合(例: 11月から8月まで)、返されるデータはデータ・ソースによって異なります。

  • Narrative Reportingモデルでは、アウトラインの逆順にメンバーを返します(11月、10月、9月、...8月)。

  • その他すべてのクラウドEPMデータ・ソースでは、一般的な順序でメンバーを返し、階層の最後のメンバーに達すると折り返します(11月、12月、1月、...8月)。

RelativeMember RelativeMember (メンバー,オフセット, メンバーの下の階層)

例: RelativeMember(Mar,-1)は2月を返します。

ノート:

メンバーの下の階層はオプションのパラメータで、ディメンションに追加の階層が存在し、かつ特定のメンバーの下にのみレベル0の子孫メンバーのRelativeMemberを配置する場合に使用されます。

指定のメンバーから算術オフセット(プラスまたはマイナス)を適用したメンバー。任意のディメンションに適用されます。
SameGeneration memberと同じ世代 指定のメンバーと同じディメンションと世代のメンバー
SameLevel memberと同じレベル 指定のメンバーと同じディメンションで同じレベルからのメンバー
Siblings memberの兄弟(包含) 指定のメンバーと親が同じメンバー