複数のデータ・ソースの操作

複数のデータ・ソースを持つレポート、ブックおよびセクションの場合、単一のPOV選択で複数のデータ・ソースが反映されるように、データ・ソース全体で共通のディメンションが組み合されます。

「ブック処理」メニューの「データ・ソースの管理」を使用して、ブックにデータ・ソースを追加したり、ブックで使用するデータ・ソースを別のデータ・ソースに変更したり、共通ディメンションのPOVに表示するのに使用するデータ・ソースの優先度を設定できます。

セクション、レポートまたは挿入されたブックの「処理」メニューの「データ・ソースの管理」を使用して、データ・ソースを追加したり、使用するデータ・ソースを別のデータ・ソースに変更したり、共通ディメンションのPOVに表示するのに使用するデータ・ソースの優先度を設定できます。

次に、共通POVディメンションを持つブックで複数のデータ・ソースを使用する例をいくつか示します。これらの例で使用されるデータ・ソースは次のとおりです。

  • Sample Model 2: 変更されたNarrative Reportingサンプル・モデルで、2つのディメンション(シナリオおよびエンティティ)がPlanning Vision Plan1アプリケーション/キューブのディメンション名に一致するように名前が変更されています。

    注:

    Narrative Reportingサンプル・アプリケーションまたはモデルは、2020年7月で、新規のEPM Cloud Narrative Reporting顧客に対して使用できなくなります。

  • Planning Vision Plan1: Planningビジネス・プロセスのサンプル・アプリケーションおよびキューブ。

次の例で使用されるレポートは次のとおりです。3つすべてのレポートには、POVにシナリオおよびエンティティ・ディメンションがあります。シナリオ・ディメンションの選択肢は「実績」および「プラン」で、エンティティ・ディメンションの選択肢は「エンティティ合計」です。両方のディメンションのPOV選択は、両方のデータ・ソースで有効です。

  • Sample Report 1 (Model 2) – 「Sample Model 2」データ・ソースを使用します

  • Sample Planning – 「Planning Vision Plan1」データ・ソースを使用します

  • Sample Multi Source Report – 2つのグリッドがあり、1つは「Sample Model 2」データ・ソースを使用し、もう1つは「Planning Vision Plan1」データ・ソースを使用します。

例1

このブックには、Sample Report 1 (Model 2)およびSample Planningレポートが含まれています。Sample Report 1 (Model 2)はセクション(セグメント)に含まれます。

次の点に注意してください。

  • シナリオおよびエンティティ・ディメンションは両方ともブックPOVに含まれます。

  • 両方のレポートのPOVディメンション選択は、すべて「Current POV」に設定されます。これは、ブックまたはセクションPOV選択のいずれかに対して実行されることを意味します(該当する場合)。

  • 「セグメント」セクションのカスケードPOV選択は「Children of AllSegments, Inclusive」です。Sample Report 1 (Model 2)は、セクションPOVの各「セグメント」メンバー、ブックPOVの「シナリオ」および「エンティティ」選択に対して実行されます。

  • Sample Planningレポートは、ブックPOVの「シナリオ」および「エンティティ」選択に対して実行されます。


ユース・ケース1 - 複数のデータ・ソース

注:

ブック・プレビューで、両方のレポートは、ブックPOVで選択された「プラン」に対して実行されます。

「セクション」およびSample Planningレポートの目次見出しは、「シナリオ」POV選択を表示するようにカスタマイズされました。


ユース・ケース1、複数のデータ・ソースのブック出力

例2

このブックには、Sample Report 1 (Model 2)およびSample Planningレポートが含まれています。両方のレポートはセクション(シナリオ)に含まれます。

次の点に注意してください。

  • セグメントおよびエンティティ・ディメンションは両方ともブックPOVに含まれ、単一選択用にハードコーディングされています。

  • 両方のレポートのPOVディメンション選択は、すべて「Current POV」に設定されます。これは、ブックまたはセクションPOV選択のいずれかに対して実行されることを意味します(該当する場合)。

  • 「シナリオ」セクションのカスケードPOV選択は「実績」および「プラン」です。両方のレポートは、セクションPOVの各「シナリオ」メンバー、ブックPOVの「セグメント」(Sample Report 1 - Model 2のみ)および「エンティティ」選択に対して実行されます。


ユース・ケース2、複数のデータ・ソースの処理

注:

ブック・プレビューで、両方のレポートは、セクションで定義された「実績」および「プラン」に対して実行されます。

両方のレポートの目次見出しは、「シナリオ」POV選択を表示するようにカスタマイズされました。


ユース・ケース2、複数のデータ・ソースのブック出力の処理

例3

このブックには、セクション(シナリオ)に含まれるSample Multi-Sourceレポートが含まれています。

次の点に注意してください。

  • シナリオ・ディメンションはブックPOVにあり、「実績」および「プラン」が選択されています。

  • レポートのPOVディメンション選択は、「Current POV」に設定されます。これは、レポートがブックPOV選択に対して実行されることを意味します(セクションPOVは定義されていないため)。


ユース・ケース3、複数のデータ・ソースの処理

次のイメージには、ブックPOVの「実績」が選択されたブック実行が表示されています。


ユース・ケース3、複数のデータ・ソースの処理