グループ化を使用して、複数のメンバーを選択した単一の行または列に対して算式を実行し、各メンバー・グループに算式の結果を生成できます。複数のメンバーは、単一の行または列で個別に選択した複数のメンバーであるか、"Children"や"Descendants"などの動的メンバー選択関数で選択したメンバーのいずれかです。この一般的なユース・ケースは、複数のメンバーが選択された別のディメンションがある列での、「期間」または「シナリオ」の差異式です。
たとえば、単一の列に「エンティティ」および「シナリオ」ディメンションがあるグリッドでは、「シナリオ」ディメンションで「実績」および「プラン」が選択されており、「エンティティ」ディメンションで選択された複数のメンバーを持つことができ、各「エンティティ」メンバーのグリッド差異式列を表示することが必要です。
次のグリッド設計では、行で「勘定科目」の「Net Income」が選択されており、列に「シナリオ」および「エンティティ」があり、列Aには次のものがあります。
「エンティティ」POVに「Total Entities」を選択したグリッド出力のプレビューは次のとおりです。
各「エンティティ」メンバーの「実績対予算」差異の表示を行うには、展開されたメンバー参照を使用して差異を計算するために式列を挿入し、ともに列Aにある「実績」および「プラン」メンバーを参照します。
VARIANCE ([A(A)], [A(B)])
カスタム見出し「差異」も「シナリオ」行の式列に追加されました。
グループ化を追加して書式設定を適用するには:
各エンティティの「実績」、「プラン」および「差異」列を分割するために、差異式列Bの右に「セパレータ」列が挿入されます。
「実績」、「プラン」および「差異」列全体で同じ「エンティティ」名を表示するには、列AおよびBの「エンティティ」セルを選択し、右クリックして「セルのマージ」を選択します。
列A、BおよびCを選択し、「エンティティ」ディメンションでグループ化を作成します。
結果のグリッドのプレビューは次のとおりです。
POVで異なるエンティティ・メンバーが選択されている場合、結果が調整されます。