ノートを使用すると、ノート・ボックスで、またはノート行やノート列を利用してグリッドにインラインで、レポートにPOVベースのナラティブ・テキストを入力できます。
ノート・ボックスは、グリッドやチャートとともに、書式設定されたレポートにノートを表示します。レポート構造およびナラティブの要件がエンティティ、部門などの間で統一されている場合、ノート・ボックスを利用できます。レポートでは、HTMLでレポートをプレビュー中に、レポート設計者によってノート・テンプレートが挿入されたノート・ボックスにノートを入力できます。ノート・ボックスはグリッドまたはチャートに関連付けられず、独自のPOV選択が含まれます。
ノート列またはノート行からのノートのインライン・グリッド・エントリでは、HTMLでレポートをプレビューしながら、POVベースのコメントをグリッドに直接入力および表示できます。セルの書式設定または条件付き書式設定を使用すると、ノート・エントリの許可プロパティを使用して、セルでのノート・エントリを制限または許可できます。たとえば、差異パーセントのメンバー選択に関連付けられているノート列では、条件付き書式設定を使用して、差異パーセントが10%を超えるか-10%未満の行でのみノート・エントリを有効にできます。
ノート・ボックスとインライン・グリッド・ノートでは、データ・ソース、ディメンション・レイアウト、初期POV、アクセス権限およびその他のプロパティを定義する、ノート・テンプレートを利用します。ノート・テンプレートは、レポート・デザイナでレポートにノート・ボックスを挿入するときか、グリッドにノート行またはノート列を挿入するときに、ノート・テンプレートの行または列のプロパティで作成できます。ノートは、ノート・テンプレート名、データ・ソースおよびPOV別に保存されます。
注:
ノート機能は、Narrative Reportingデプロイメントでのみ使用可能であり、Oracle Enterprise Performance Management Cloudデプロイメントでは使用できません。
ノートは、ノート・テンプレート(ノートおよびPOV選択ごとに1つのテンプレート)でレポートに表示するか、ノート・テキスト関数またはGridNotesテキスト関数を使用してレポートに表示するか、インラインでノート列またはノート行に表示できます。
ノート
・テキスト関数は、ノートをテキスト・ボックスでレポートに表示する堅牢かつ柔軟な方法を提供します。テキスト・ボックスがデータ・ソースに対応している場合、ディメンションのセカンダリPOVから選択して、子、子孫または最下部レベルのメンバーをメインPOV選択に基づいて表示できます。
たとえば、エンティティ選択がDivision Aで、エンティティのテキスト・ボックスのセカンダリPOV選択が「子孫」である場合、ノート・テキスト関数は、Division Aのすべての子孫のノートを返します。
また、GridNotesテキスト関数を使用して、テキスト・ボックス、またはグリッドのテキスト行、テキスト列あるいはテキスト・セルに、グリッドのPOVに基づいてノートを表示することもできます。
レポートの2つのノート・ボックス
ノートのインライン・グリッド・エントリ
ノート・テキスト関数およびセカンダリPOVを使用した、データ・ソース対応のテキスト・ボックス
テキスト列でのGridNotesテキスト関数
ノートを操作するには:
レポート・デザイナでは、次のいずれかを実行できます。
レポートに新規または既存のノート・テンプレートを挿入します
グリッドにノート列またはノート行を挿入し、新規または既存のノート・テンプレートを選択します。
ノート・テンプレートPOV、初期の書式設定およびテキストを設定します。
作成後、ノート・テンプレートを他のレポートに挿入して表示したり、エントリ・コンテキストを追加することができます。
レポート参照者はPOVを選択して、HTMLでレポートを実行し、ノート・ボックスで、またはグリッドのノート・セルにインラインで、書式設定されたノート・テキストを入力してノートを作成します。
ノート・マネージャを使用して、ノート・テンプレート、ノートおよびノート・フォーマットを表示、編集および管理できます。
ノート・テンプレート、ノート・テキスト関数またはGridNotesテキスト関数を使用して、レポートにノートを表示します。
ノート・マネージャを使用してノート・テンプレート、ノートおよびノート書式をある環境から別の環境に移行します。環境間でのノート・アーティファクトの移行を参照してください。
注:
表示権限を持つユーザーのみがエクスポートできます。インポート操作を実行することはできません。