Rank

Rankは、指定された範囲内の値に対するランク値を提供する財務関数です。RankFinancial Reportingで処理され、データベース接続には依存しません。

構文:

Rank([Reference], Order)

Rank([Reference], Order, Unique)

引数 摘要

Reference

列を識別する文字と行を識別する数字を使用して、ランク付けするセル、行または列の範囲。たとえば、列Aの行1から行5の値をランク付けするには、[A,1:5]と指定します。

セル範囲のある.ifNNプロパティを使用して、値が非数値の任意のセルに数値を割り当てることで、それらのセルをランク付けできます。たとえば、.ifNN(-1)を使用して、値が欠落しているセルのすべてに-1という値を割り当てることができます。

Order

値をランク付けする順序を示します。昇順でランク付けされた最小値は、ランク付けの結果として1を受け取ります。降順でランク付けされた最大値は、ランク付けの結果として1を受け取ります。順序は、次のキーワードまたは値のいずれかで指定します。

  • Ascending

  • Descending

  • Asc

  • Des

  • Desc

  • 1 (数値1はAscendingと同じ)

  • 0 (ゼロはDescendingと同じ)

キーワードの大文字と小文字は区別されません。

順序を指定する数値やキーワードは引用符で囲まないでください。

Unique

(オプション) Referenceパラメータの同等の値について処理方法を示すブール・キーワード。

  • false (または省略) - 同等の値は同じランクを受け取ります。ランク付けの結果が重複する可能性があります。

  • true - 同等の値は一意のランクを受け取ります。ランクの重複はありません。Referenceパラメータの値は出現順に、最初のランク付けを基準としてランク付けされます。たとえば、行2と行5の値が等しい場合、行2の値が行5の値より前にランク付けされます。

次に例を示します。

列Bの式は、列Aの行1から行5にある値を降順にランク付けします。

Rank([A,1:5], descending)

次のような結果になります。


Rank関数の降順の例を示しています。

2つの値が同じ場合は、同じランク値を受け取ります。前述の例では、ColaとBeerが同じ値であるため、同じランクが付きます。

この列Bの式は、数値でないものに-1の値を割り当て、ランク付けできるようにしています。

Rank([A,1:5].ifNN(-1), descending)

次の結果では、欠落している値に5のランクが付いています。


Rank関数の降順の例を示しています。

例:

前述の例を基にした次の例では、新しいuniqueパラメータが結果に与える影響を示しています。

この列Bの式は、数値でないものに-1の値を割り当て、ランク付けできるようにし、各ランク付けを一意にすることも指定しています。

Rank([A,1:5].ifNN(-1), descending, true)

次の結果では、欠落値に5のランクが割り当てられ、(BeerはColaと同じデータ値ですが)Beerに3の値が割り当てられています。


Rank関数の降順の例を示しています。