代替変数およびユーザー変数の操作

代替変数は、定期的に変更される特定のメンバーのプレースホルダとして機能する、EPM CloudまたはEssbaseデータ・ソースで定義される変数です。

EPM Cloudでは、ユーザー変数を設定してレポートに表示されるメンバー数を制限でき、ユーザーが特定のメンバーに焦点を当てるのに役立ちます。たとえば、EntityディメンションにDivisionというユーザー変数を作成した場合、ユーザーは独自の部門のメンバーを選択できます。

変数CurrMonthを使用して現在の月(1月)を表し、レポートにメンバー選択として挿入できます。変数および文字列値を作成することで、データ・ソースに変数を作成します。その後、いつでもデータ・ソースの変数の値を変更できます。

グリッドのメンバーを選択すると、メンバー・セレクタには、選択したディメンションで使用可能な代替変数およびユーザー変数が表示されます。変数の名前と値の両方が、グリッドの列、行および視点(POV)に表示されます。変数には&のプリフィクスが付きます(たとえば、&CurrMonth)。

代替変数およびユーザー変数を操作する場合は、いくつかの考慮事項があります。

  • 通常のメンバーを使用する場合と同様に、変数を他のメンバー選択関数の中でメンバー選択として使用できます。たとえば、Children (&CurrentQuarter)などです。

  • POV選択で変数を選択するには、レポート・プレビューアを有効にします。

  • 変数の値は、システムが最初にデータ・ソースに接続するときに取得されます。メンバー・セレクタまたはPOV(あるいはその両方)に変数の値が表示されます。レポートの実行時に、最新の変数値が取得されます。ただし、ユーザーのセッション中に変数値が変更された場合、ユーザーがログアウトしてから再度ログインして新しいセッションに再接続するまで、変更はメンバー・セレクタまたはPOVに表示される変数値に反映されません。

  • レポート・パッケージ内のレポートのリファレンス・ドックレットの場合は、メンバー選択から変数を選択できます。

注:

  • 引用符で囲まれた代替変数の値(例: "Net Income")は、Narrative Reportingではサポートされていません。Narrative Reportingメンバー・セレクタに表示されるのは、引用符で囲まれていない代替変数の値のみです。

  • データ・ソースにおいて引用符で囲まれた代替変数の名前(例: "Current Month")は、レポートではサポートされていません。レポートでは、引用符で囲まれていない代替変数の名前のみがサポートされています(例: Current Month)。

  • メンバー・セレクタに表示されるのは、メンバー名が指定されている代替変数の値のみです。メンバーの別名が指定されている代替変数の値は表示されません。

  • 変数値に複数のメンバーが定義されたユーザー変数は、メンバー・セレクタに最初の値のみを表示します。