一般データベース・プロパティ

データベースの一般情報。次のような領域のプロパティがあります。

  • 一般 - データベースの説明を入力し、データベース・タイプ、データベース・ステータス(ロードされているかどうか)およびデータベースの最小アクセス・レベルが表示されます。

  • 計算 - ブロック・ストレージ・アプリケーションのみ

    • 欠落した値の集約 - データベースの計算時欠落した値を集約します。

      Oracle Essbaseのデフォルトでは、データベースの完全計算時に欠落した値(#Missing値)は集約されません。データを親レベルにロードしない場合は、欠落した値を集約することにより計算のパフォーマンスが改善されることがあります。データベース・マネージャの権限を持つデータベースでは、欠落した値を集約するかどうかを選択できます。

      親レベルでデータをロードしない場合、欠落した値を集約することにより計算のパフォーマンスが改善されることがあります。欠落した値を集約し、データを親レベルでロードする場合、データベースの集計結果が#Missing値であっても、親レベルの値はそのデータベース集計結果で置き換えられます。

    • 「等式にブロックを作成」 - 特定のメンバーの組合せのためにデータ・ブロックを作成します。

      等式でブロックを作成する場合、データ・ブロックが存在しないメンバーの組合せに対して非定数値を割り当てたときに、Essbaseでデータ・ブロックが作成されます。等式でブロックを作成すると、非常に大規模なデータベースが生成される可能性があります。

      疎ディメンションのメンバーに定数を割り当てる場合は、Essbaseでデータ・ブロックが作成されます。このため、疎メンバーに定数を割り当てる場合(West = 5など)、「等式にブロックを作成」を選択しないでください。

      疎メンバーに定数以外のものを割り当てるときにブロックが作成されるようにするには、「等式にブロックを作成」を選択する必要があります。たとえば、疎のScenarioディメンションのメンバーであるActualsにデータが存在しない場合、次の割当てを行うためには、「等式にブロックを作成」を選択する必要があります: 2002Forecast = Actuals * 1.05;

    • 2パス計算 - 特定のメンバーを再計算します。

      この「2パス計算」を選択すると、デフォルト計算の後に、2パスのタグが付いているメンバーが再計算されます。2パスのタグは、会計タグが付けられたディメンションのメンバー、および任意のディメンションの「動的計算」および「動的計算および保管」のメンバーに対してのみ作用します。

  • データの取得バッファ

    • 「バッファ・サイズ」 - 取得バッファのサイズ。スプレッドシート・アドインおよびレポート・スクリプトからの取得の処理および最適化に使用されます。

    • ソート・バッファ・サイズ - 取得ソート・バッファのサイズ

  • ストレージ - ブロック・ストレージ・アプリケーションのみ

    • 現在の入出力アクセス・モード - 現在のアクセス・モード

    • 保留中の入出力アクセス・モード - 次のオプションのいずれかがデフォルトで構成されます。

      • バッファ入出力 - ファイル・システムのバッファ・キャッシュを使用します。データベースの作成時にessbase.cfgファイルのDIRECTION設定で直接入出力を指定しなかった場合、バッファ入出力がデフォルトになります。

      • 直接入出力 - ファイル・システムのバッファ・キャッシュを使用せず、非同期のオーバーラップ入出力を実行します。これによって、応答時間が速くなり、キャッシュ・サイズをさらに最適化できるようになります。直接入出力を選択すると、データベースが開始されるたびにEssbaseでは直接入出力の使用が試みられます。直接入出力が使用できない場合、Essbaseではバッファ入出力が使用されます。キャッシュ・メモリーのロックや、オペレーティング・システムに用意されているノー・ウェイト(非同期)入出力を使用するには、直接入出力を選択します。

    • データ圧縮 - 次のオプションのいずれかがデフォルトで構成されます。

      • ビットマップ・エンコーディング - ビットマップを使用してデータ・セルを表します。ビットマップ、ブロック・ヘッダーおよび他の制御情報のみがディスクに格納されます。ビットマップ・エンコーディングが、データを最も効率的に圧縮する方法です。Essbaseで保管されるのは欠落していない値のみで、反復値やゼロ値は圧縮されません。データベースでは、データ・ブロックがデータ・キャッシュに移動されると、ビットマップを使用して欠落した値が再作成され、ブロックが完全に展開されます。

      • RLE(ランレングス符号化) - 連続する反復値(ゼロを含む)が圧縮され、各反復値と連続反復回数が記録されます。RLEが適しているのは、ブロックの平均密度が3パーセント以下である場合や、連続するゼロの値やゼロ以外の連続する反復値がデータベースに多数存在している場合などです。

      • ZLIB - 圧縮されるデータに基づくデータ・ディクショナリが作成されます。通常、ZLIB圧縮は、データの密度が非常に高い場合に高い圧縮率を示します。ただし、場合によっては、他の圧縮方式のほうが高い圧縮率を示すことがあります。ZLIB圧縮の場合、節約される記憶域は、欠落セル数や等しい値を持つセルの連続回数とは、ほとんど関係ありません。

      • 圧縮しない - データ圧縮が行われません。