この段階で、EPM CoEの規範と責任を確立することがベスト・プラクティスです。
規範を定義するときに次のことを考慮することがベスト・プラクティスです:
- 他のリージョン、エンティティおよびチームとのコラボレーション
- 継続的な改善のための価値の構築
責任に関しては、CoEリードは次のことを担当します:
- 経営幹部や異なる事業部門との継続的なコミュニケーションによる、CoEの戦略的方向性の定義
- CoEのパフォーマンスの測定
- CoEの目標およびビジネス上の利点の達成
- 管理職や経営幹部および他のチームへのマイルストン、稼働開始、教訓の伝達。Gartner社は、Cloud CoEには適切なコミュニケーションがないなどのマイナス面があることを指摘し、ビジネス関連のメリットに注力することを提案しています。
- Cloud EPMの拡張を継続的にレビューして内部拡張要求のリストにマッピングすることによるイノベーションの推進
- 組織によるビジネス、財務、ITの連携の支援
- ベスト・プラクティスの運営委員会として機能
- EPM関連の変更管理業務の主導
CoEリードの役割を確立する以外に、財務、ITおよびビジネス側の担当者を決定することが重要です。
- 財務リードは、財務ユーザーと連携して、拡張要求を推進します。通常は、財務プランニングおよび分析グループの担当者、コントローラ、最高収益責任者、最高財務責任者を含めます。
- ITリードは、ソリューションのアーキテクチャを担当します。ソリューションは、組織の他の部門、事業部門またはエンティティで活用できるように標準化する必要があります。Cloud CoEマネージャまたは変革マネージャを含めることもできます。クラウド・アーキテクト、セキュリティ管理者、クラウド・サービス開発者、システム・アナリスト、データ管理者を含める企業もあります。
- ビジネス担当者は、実装されたソリューションがビジネス・ユーザーのニーズに合っていることと、ユーザーが実装されたソリューションのトレーニングを受けていることを確認します。事業部門またはビジネス・プロセスの単一窓口(SPOC)を決定します。
使用可能なスキルに応じて、同じ個人に複数の役割を割り当てることができる場合があります。
CoEプロジェクト管理の改善および生産性の向上に役立てるために、RACIモデルを使用できます。
RACIモデルは、プロジェクト管理のベスト・プラクティスであり、実行責任者、説明責任者、相談先および報告先を示すことで、タスクの役割および責任を定義します。これにより、プロジェクトに関わる全員が、自分のタスクおよび相談先や報告先を理解できるようになります。これで、コミュニケーション、説明責任および効率が改善されます。
