保存されたワークシートのアド・ホック・グリッドの更新

Oracle Smart View for Office外部、またはSmart View管理拡張機能バージョン23.210以前を使用して、アド・ホック・グリッドに対して行われた更新を保持しながら、保存されたワークシートまたはワークブックをリフレッシュできます。

クラウド・データ・ソース・タイプ: Oracle EssbasePlanningPlanningモジュールEnterprise Profitability and Cost ManagementFinancial Consolidation and CloseフリーフォームTax Reporting

Smart Viewオプションの「保存済シートを現状のままリフレッシュ(アド・ホック標準モード)」チェック・ボックスが選択された場合、保存されたワークシート内のアド・ホック・グリッド(EPM Cloud StandardモードまたはEssbase)が、Smart Viewでリフレッシュされたときに、データが保持されます。

このオプションは、次のシナリオで役立ちます:

  • Smart Viewの外部で変更されたデータ:

    OfficeアプリケーションにSmart Viewがインストールされていないユーザーは、保存したシートのデータを更新し、それをSmart Viewを持つユーザーに送信することがよくあります。その後、そのユーザーは、更新されたデータをリフレッシュし、自分のデータ・ソースに送信します。アド・ホック・グリッド(EPM Cloud標準モードまたはEssbase)を含むシートがSmart Viewの外部で変更され、Smart ViewをインストールせずにMicrosoft Excelで更新および保存され、その後Smart Viewでリフレッシュされた場合、Smart Viewオプションで「保存済シートを現状のままリフレッシュ(アド・ホック標準モード)」チェック・ボックスが選択されていると、更新内容はそのまま保持されます。

    たとえば、Smart View以外のユーザーが、保存したシートで年を2020年から2023年に変更します。Smart Viewユーザーとして、保存したシートをSmart Viewで開いてリフレッシュすると、シートは2020年に戻らずに、2023年のデータ値でリフレッシュされます。

  • Smart View管理拡張機能バージョン23.210以前を使用して更新されたディメンション・シート:

    Smart View管理拡張機能バージョン23.210以前の古いバージョンを使用して更新されたディメンション・シートまたはワークブックを、それ以降のバージョンでリフレッシュすると、更新内容が失われ、特定の表示上の問題が発生することがありました。そのような保存されたディメンション・ワークブックのリフレッシュ前に「保存済シートを現状のままリフレッシュ(アド・ホック標準モード)」チェック・ボックスを選択すると、更新されたデータが問題なく保持されます。

  • 各種言語にローカライズされた式:

    Excelは、Excelシートが開かれているOfficeのロケールに応じて、ローカライズされた式を自動的に翻訳します。たとえば、英語のVLOOKUPは、スペイン語のBUSCARVに翻訳されます。異なる言語の式を含む保存済アド・ホック・シートをSmart Viewでリフレッシュすると、翻訳された式が適切に解決されない場合があります。そのようなシートのリフレッシュ前に「保存済シートを現状のままリフレッシュ(アド・ホック標準モード)」チェック・ボックスを選択すると、ローカライズされた式が正しく解決されやすくなります。

「保存済シートを現状のままリフレッシュ(アド・ホック標準モード)」チェック・ボックスは、「詳細」タブのSmart Viewオプション・ダイアログの「互換性」セクションにあります。デフォルトで選択されます。そうすると、保存したシートの更新内容はリフレッシュ時に保持されます。

Note:

「保存済シートを現状のままリフレッシュ(アド・ホック標準モード)」チェック・ボックスを選択すると、シートに非常に大きなアド・ホック・グリッドが含まれるためにパフォーマンスの問題が発生し、リフレッシュ時に速度が低下することがあります。このような大きなグリッドのパフォーマンスを改善するには、「保存済シートを現状のままリフレッシュ(アド・ホック標準モード)」チェック・ボックスをオフにします。