概要
Narrative Reportingの接続を使用すると、レポートのデータ・ソースおよびリモート・ライブラリへのアクセスを定義できます。
接続によって、レポートのデータ・ソースの作成および保守が効率化され、アプリケーションの複数のキューブに対して資格証明保守の単一領域が提供されます。
Note:
キューブへの接続を保守するために、ライブラリのデータ・ソース・アーティファクトを引き続きオプションで使用できますが、これは接続でも実行できます。
接続では、同じドメインのOracle Fusion Cloud Enterprise Performance Managementプラットフォーム・インスタンスのレポート・アーティファクトにリモート・ライブラリを介してアクセスすることもできます。Narrative Reportingライブラリでは、ユーザーはリモート・ライブラリでレポート・アーティファクトを参照し、レポートをオープンしたり、Cloud EPMプラットフォームからNarrative Reportingにコピーすることができます。
サポートされるアーティファクトには、レポートおよびレポート・スナップショット、ブック、バースティング、Microsoft OfficeファイルおよびPDFがあります。
サービス管理者ロールのみが接続を作成および保守できます。
ユーザーがNarrative Reportingでレポートにアクセスすると、ユーザーIDがデータ・ソースに渡されるため、キューブのアクセス権限(データおよびメンバー・セキュリティ)がレポート結果に適用されます。
接続では、レポートのすべてのデータ・ソース: Cloud EPMプラットフォーム(Enterprise Profitability and Cost Management、フリーフォーム、PlanningおよびPlanningモジュール、Financial Consolidation and Close、Tax Reporting)、Essbase Cloud、Fusion ERP、Profitability and Cost Management (PCM)がサポートされます。
Cloud EPMプラットフォームの接続: レポートのキューブおよびリモート・ライブラリにアクセスできます。
Essbase、Fusion ERP、Profitability and Cost Management (PCM)の接続: レポートのキューブにのみアクセスできます。
接続を作成する際は、接続タイプ(データ・ソース・タイプに基づく)を選択し、「サーバー名」および管理者資格証明、さらにデータ・ソースに応じてその他のフィールドに入力します。オプションで、データ・ソースとして追加するキューブを選択することもできます。ライブラリ内のデータ・ソース・アーティファクトによって接続は親アーティファクト・コンテナとして使用され、そこで、使用する接続を選択し、その接続からのキューブを選択できます。
Cloud EPMプラットフォームの接続の場合、ユーザーがNarrative Reportingでこれらの接続からレポート・コンテンツにアクセスするために、オプションでリモート・ライブラリを有効にすることができます。
「接続」ダイアログ、ここで接続を作成および編集できます。Cloud EPMプラットフォームの接続の場合、「ライブラリの有効化」を行ってリモート・ライブラリをエンド・ユーザーに公開できます。「データ・ソースの管理」で、レポートのデータ・ソースを作成および管理できます。
「データ・ソース」ダイアログ、あるいはここで特定のキューブへの接続を作成できます。キューブ接続は、「接続」ダイアログで定義することもできます。
レポート・アーティファクトへのアクセスを可能にするCloud EPMプラットフォーム・インスタンスへのリモート・ライブラリ。
リモート・ライブラリにアクセスするNarrative Reportingユーザーは、ユーザーである必要があり、「接続」でアーティファクトに対するアクセス権限が必要です。
リモート・ライブラリからのアクセスは、Cloud EPMプラットフォーム・インスタンス(Enterprise Profitability and Cost Management、フリーフォーム、PlanningおよびPlanningモジュール、Financial Consolidation and Close、Tax Reporting)に対してのみ有効にでき、他のNarrative Reportingインスタンスに対しては有効にできません。
リモート・ライブラリ内のアーティファクトは編集できません。アーティファクトをオープンするかレポートをコピーすることのみが可能です。アーティファクトはCloud EPMインスタンスで直接編集することのみができ、Narrative Reportingのリモート・ライブラリからはできません。
接続の作成および編集
接続を作成するには:
Narrative Reportingホーム・ページで、「ツール」アイコンの下の「接続」を選択できます。
「接続の管理」で、をクリックして新しい接続を追加します。
「名前」で、接続のわかりやすい識別子を入力します(データ・ソースとサーバーの組合せなど)。
「タイプ」でデータ・ソースのタイプを選択します。
次のものに使用するOracle Enterprise Performance Management Cloud。
Enterprise Profitability and Cost Management
フリーフォーム
PlanningおよびPlanningモジュール
Financial Consolidation and Close
Tax Reporting
Oracle Essbase Cloud
Oracle Profitability and Cost Management Cloud Essbase Provider
Oracle Fusion Applications Essbaseプロバイダ
Oracle Essbase Analytic Provider Services (APS)
「サーバー名」にプロトコルまたはURLを付けずにデータ・ソースのサーバー名を入力します。たとえば、Cloud EPMの場合、データ・ソースURLがhttps://<servername>/HyperionPlanning
であれば、サーバー名は<servername>
となります。
(Oracle Fusion Applications EssbaseプロバイダおよびOracle Essbase Analytic Provider Services (APS)のみ): 「Essbaseサーバー名」にEssbaseサーバーの名前を入力します。デフォルトでは、Fusion Applicationsのサーバー名は"Essbase_FA_Cluster"、Essbase APSのサーバー名は"EssbaseCluster-1"になります。
「アイデンティティ・ドメイン」に、データ・ソース・ポッドのアイデンティティ・ドメインを入力します。
Note:
Oracle Essbase Cloud、Oracle Fusion Applications EssbaseプロバイダまたはOracle Essbase Analytic Provider Services (APS)の場合は不要。
Oracle Cloud Infrastructure (OCI)上のCloud EPMデプロイメントの場合は不要。
管理者のユーザーIDとパスワードを入力します。管理者のユーザーIDは、データ・ソース・レベルでのサービス/システム管理者ロール(Fusion ApplicationsではBI管理者ロール)である必要があります。
Note:
接続を作成するデータ・ソース用の管理者資格証明を使用してNarrative Reportingにログインする必要があります。たとえば、Planningモジュール管理者がPlanAdminである場合は、Narrative Reportingデータ・ソースに対するデータ・ソース接続を作成するために、PlanAdmin資格証明でPlanningモジュールにログインする必要があります。ソースでシステム固有の認証に使用するユーザーIDおよびパスワード資格証明を入力します。アイデンティティ・アサーション技術を使用したシングル・サインオンは、サポートされていません。
「テスト接続」をクリックします。
(Oracle Essbase Cloudのみ): 接続を信頼するには、ダイアログ・ボックスで「はい」をクリックします。この設定は、質問に再度答える必要がないように格納されます。
Cloud EPMの接続の場合、オプションで「ライブラリの有効化」を選択してリモート・ライブラリを公開します。
データ・ソースとして追加するキューブを選択するには:
「データ・ソースの管理」で、「データ・ソースの追加」をクリックして、レポートの接続先のキューブを1つ以上追加します。
キューブごとに、「データ・ソース名」を入力し、「アプリケーション」およびキューブの名前を選択します。
キューブを選択したら、をクリックして、ディメンション・リストをプレビューできます。
「データ・ソースの管理」ツールバーで、既存のデータ・ソースの「編集」、「新規」データ・ソースの作成、データ・ソースの「削除」およびビューの「リフレッシュ」を実行できます。
「OK」をクリックして接続を追加します。接続は「接続の管理」の下のリストに表示されます。
接続を「編集」するには:
「接続の管理」で、「接続」を選択し、「処理」メニューから「編集」を選択します。接続を編集する場合、接続名および「サーバー」、さらに「アプリケーション」およびキューブの名前を変更できます。
Note:
接続名を変更しても、その接続を使用しているレポート・オブジェクトには影響しません。
「サーバー」、「アプリケーション」またはキューブの名前を変更すると、その接続を使用しているレポート・オブジェクトが新しい宛先をポイントするようになります。
セキュリティの目的で、接続の編集時に管理者資格証明を再入力する必要があります。
環境間での接続の移行
「接続の管理」で1つ以上の接続をZIPファイルにエクスポートし、そのZIPファイルを別の環境にインポートすることによって、環境間で接続を移行できます。
接続をエクスポートするには:
「接続の管理」で、エクスポートする接続を1つ以上選択します。「処理」で、「エクスポート」を選択します。選択した接続が1つのみである場合は、選択した接続の「処理」
メニューから「エクスポート」を選択できます。
「エクスポート・ファイル用のフォルダの選択」で、宛先のライブラリ・フォルダを選択し、「OK」をクリックします。選択したフォルダにZIPファイルがエクスポートされます。
宛先のライブラリ・フォルダにナビゲートし、エクスポートされたZIPファイルをローカル・マシンにダウンロードできます。
接続をインポートするには:
「接続の管理」で、「処理」を選択し、「インポート」を選択します。
「インポート」ダイアログで「ローカル」を選択し、インポートするエクスポートZIPファイルを参照します。
既存のアーティファクトを、インポートした新しいアーティファクトに置き換えるには、「既存のオブジェクトの上書き」を選択します。
「OK」を選択します。
インポート・プロセスは、バックグラウンドで実行されます。インポートが完了したら、「メッセージ」をチェックして通知を確認します。
資格証明はエクスポートZIPファイルに含まれていないため、インポート・プロセスが完了したら、それぞれの接続を編集し、管理者資格証明を再入力する必要があります。