ライブラリについて

ライブラリはNarrative Reportingのアーティファクト・リポジトリです。

よく知っているアプリケーションから取り入れたなじみのある直感的なインタフェースでコンテンツを編成および管理できます。このインタフェースおよび機能は、既存のデスクトップおよびWebベースのファイルおよび文書管理システムから取り入れたものです。たとえば、ライブラリ・フォルダを使用して、レポート・パッケージ、アプリケーション、監査ログ・ファイル、グラフィック・ファイル、Microsoft文書などのアーティファクトを編成および保存できます。アーティファクトへのショートカットを作成して、「最近」、「お気に入り」、「マイ・ライブラリ」などのシステムが生成した個人フォルダを使用してコンテンツを編成することもできます。独自のフォルダを作成することもできます。フォルダを作成した後、他のユーザーにフォルダへのアクセス権を付与できます。ライブラリの詳細は、ビデオのビデオ・アイコンNarrative Reportingライブラリについてを視聴してください。

ライブラリ管理者ロールのユーザーは次のことを行えます。

  • フォルダを作成して、すべての子フォルダおよびフォルダのコンテンツを表示できますが、適切な権限がないと、フォルダのコンテンツをオープンして表示することはできません。

  • 書込み権限があるすべてのフォルダでショートカットを作成できます。

図8-1 ライブラリの例


システムが生成したフォルダおよびシステム個人フォルダがあるライブラリの外観の例。

サービス管理者ロールのユーザーは、ライブラリのすべてのアーティファクトまたはフォルダに対してすべての処理またはタスクを実行できます。サービス管理者は各ユーザーの「マイ・ライブラリ」フォルダを表示でき、サービスに無制限にアクセスできます。ただし、他のユーザーの「お気に入り」または「最近」フォルダにはショートカットのみが含まれているため表示できません。

ライブラリには次の利点があります。

移行

フォルダ、レポート・パッケージ、レポート、ブック、バースティング定義、データ・ソース、ノート、フォント、サード・パーティ・ファイルおよびアプリケーション(該当する場合)を環境間および環境内で移行できます。ライブラリのエクスポート、ダウンロードおよびインポート機能を使用するか、EPM自動化コマンドを使用して、アーティファクトを移行できます。ノート・アーティファクトの移行の場合、ノート・マネージャを使用します。「環境間でのノート・アーティファクトの移行」、「ノート・マネージャ」、「アーティファクトの移行」および「EPM自動化コマンド」を参照してください。

監査

アーティファクトの管理者は自分のアーティファクトに対して監査レポートを実行できます。サービス管理者はシステム全体に対して追加の監査レポートを実行できます。監査に関する追加情報:

  • システムの処理は実行中のシステム監査で取得されます。

  • 自分に管理者権限が付与されているフォルダまたはアーティファクトの監査エントリを抽出できます。

  • 抽出ファイルは「監査ファイルの作成」に入力した時間枠内に実行中のシステム監査から作成され、ライブラリの「監査ログ」フォルダに保存されます。

監査の詳細は、監査の使用を参照してください。

組込みインテリジェンス

ライブラリはロール・ベースで管理されており、明示的にアクセス権が付与されたコンテンツ、またはレポート・パッケージのワークフローから使用可能にされたコンテンツがユーザーに表示されます。たとえば、ドックレットの文書作成者は、文書作成フェーズが開始するまで、レポート・パッケージを表示できません。ライブラリのアーティファクトの作成を参照してください。

カスタマイズおよび検査

ユーザーはコンテンツ・ペインのフォルダおよびアーティファクトのデフォルト・ビューの設定によってライブラリのビューをカスタマイズできます。たとえば、1つまたはすべてのフォルダのデフォルト・ビュー・プリファレンスを設定して、フォルダのコンテンツをソートできます。フォルダのプロパティを検査またはレビューできます。たとえば、サービス管理者は「検査」ダイアログの「プロパティ」タブで、アーティファクト名を編集したり、アーティファクト・タイプ、ライブラリまたはパス内のアーティファクトの場所、摘要などを表示できます。制限された対象者のみがアーティファクトを表示またはオープンすることができるようにアクセス権を割り当てることができます。アーティファクトで実行された処理および履歴もレビューできます。フォルダおよびアーティファクトの検査を参照してください。