メンテナンスのスケジュール

Financial Consolidation and Closeでは、デフォルトでローカル時刻の午前0時に開始される日次メンテナンスが自動的に実行されます。夜間のメンテナンス・ウィンドウ中に、バックアップの実行、パッチの適用、アプリケーションのリサイクルなどが行われます。必要に応じて、日次メンテナンスを別の時刻に行うようにスケジュールできます。

日次メンテナンス中に、サービスによってデータとアーティファクトのバックアップ・スナップショットが自動的に作成されます。日次メンテナンスが実行されると、前のバックアップ・スナップショットが新しいバックアップ・スナップショットに置換されます。日次ベースでEPM自動化ユーティリティの実行をスケジュールして、ローカル・コンピュータにバックアップ・スナップショットをダウンロードする必要があります。

スケジュール済ジョブによって自動バックアップが失敗するのを防ぐために、EPM Cloudでは、日次メンテナンス・プロセスの実行中に特定のスケジュール済ジョブを開始することが禁止されています。

次のジョブを日次メンテナンス中に開始することはできません:

  • データのインポート

  • メタデータのインポート

  • データのエクスポート

  • メタデータのエクスポート

  • データベースのリフレッシュ

  • キューブの再構築

これらのジョブは、スケジュールされたジョブであるか、アド・ホック・ベースで(未スケジュールで)開始されるジョブであるかに関係なく、開始できません。

このため、未スケジュール・ジョブについては、「ジョブのスケジュール」ページで「今すぐ実行」オプションを使用して日次メンテナンス・プロセス中にジョブを開始しようとしても、またはジョブ定義のリスト・ページからジョブを送信しても、ジョブが開始されません。システムによってアド・ホック・ジョブの開始が防止された場合は、エラー・メッセージが表示されます。

たとえば、日次メンテナンスの実行中に「キューブの再構築」ページにリストされているジョブを表示し、「アクション」「送信」の順にクリックした場合、エラー・メッセージが表示され、ジョブは開始されません。同様に、日次メンテナンス中に「ジョブのスケジュール」ページで「キューブの再構築」ジョブを作成し、「今すぐ実行」を選択した場合、システムによってジョブの開始が妨げられ、エラー・メッセージが表示されます。

システムによってジョブの開始が妨げられた場合、「ジョブの詳細」に理由が示されます。ジョブ・コンソールの電子メール通知を有効にしている場合は、ジョブが開始されなかったときに電子メール通知を受け取ります。日次メンテナンス・プロセス中に開始するようにスケジュールされたジョブがある場合は、日次メンテナンス・ウィンドウ外で開始するようにジョブを再スケジュールすることをお薦めします。ジョブのスケジュールを参照してください。