カスタム・ディメンション最上位メンバーのシステム計算オプション

ユーザー定義カスタム・ディメンションでは、サービス管理者は、パフォーマンスを向上させるために、レベル0の全メンバーを使用するかわりに、カスタム・ディメンションの最上位メンバーを使用してシステム計算を処理できます。オプションを適用する対象となる特定のカスタム・ディメンションを選択できます。

システム計算オプションはユーザー定義のカスタム・ディメンションのみに適用され、複数GAAPディメンションには適用されません。

選択した場合、システム計算オプションはすべてのシナリオと年に適用されます。

アプリケーションでカスタムXXの合計メンバーの外部に追加代替階層が含まれている場合、最上位メンバー・オプションはその代替階層には適用されません。最上位メンバー処理オプションの効果を得るには、すべての階層をカスタムXXの合計メンバーの一部として含めるように(適用可能な場合)カスタム・ディメンションを再設計する必要があります。

注:

アプリケーションが拡張ディメンション・アプリケーションである場合は、連結パフォーマンスが向上するように、この機能をオフにできます。

このオプションは、エンティティ通貨、親通貨、レポート通貨など、適用可能なすべての通貨メンバーを対象として、次のシステム計算に適用されます。

  • 期首残高

    • 増減の期首残高および前利益剰余金の計算の両方を含む

    • 期首残高出資比率の変更

  • 外国為替(FX)の計算(複数通貨アプリケーション用)

    • FX期首

    • FX増減

    • FXから累積換算調整(CTA)へ

  • 残高計算

換算プロセス中、エンティティ通貨から親通貨への変換および親通貨からレポート通貨への変換は、カスタム詳細レベルで継続して計算されます。換算オーバーライド・ルールと構成可能な連結ルールは、ルール定義に従って処理されます。

既存のアプリケーションの場合、オプションはいつでも変更できます。デフォルトでは、すべてのカスタム・ディメンションでオプションは無効になっています。オプションが変更されると、システムによってその計算ステータスがSC (システム変更)に変更され、必要に応じて再連結できます。新たなシステム計算は、現在選択されているオプションに基づいて実行されます。

タスク監査ログには、システム計算オプションに対する変更の履歴が格納されています。それには、設定変更を実行したユーザー、実行日時および変更された情報(元の設定と新たに更新された設定)が含まれます。

システム計算オプションを設定するには:

  1. ホーム・ページで「アプリケーション」をクリックし、「連結」をクリックします。

  2. 「連結プロセス」タブを選択します。

  3. 計算を構成するタブを選択します(「現地通貨」「換算」(複数通貨のアプリケーションの場合)または「連結」)。

  4. ページ上部にある「オプション」メニューをクリックします。

  5. 「システム計算オプション」で、最上位メンバー処理が適用されるディメンションを選択し、「保存」をクリックします。