Financial Consolidation and Closeのデータ・モデルの概要

Financial Consolidation and Closeのデータ・モデルは、基本ルール(期首残高 = 前期間の期末残高など)を勘定科目別に適用することから開始されます。

このルールは、複数の特定のインスタンスで貸借が一致する方法で修正されます。

  • 年度の最初の期間: (利益剰余金合計/Closing Balance/前期間)は、前利益剰余金/期首残高に繰り越されます。

    この結果、利益剰余金合計の基本メンバーの期首残高がなくなります。

  • 期間2~12/13: 純利益(または出資比率機能が有効である場合は所有者の利益)/期末残高/前期間は、FCCS_REC OBFXCTAに繰り越されます。

    この結果、純利益(所有者の利益)の基本メンバーの期首残高がなくなります。

  • すべての期間: 他の合計包括利益/期末残高/前期間は、収益および費用タイプの勘定科目に対するFCCS_OR_OBFXCICTA/期首残高に繰り越されます。

    この結果、他の合計包括利益の収益/費用基本メンバーの期首残高がなくなります(他の資産/負債/資本勘定科目では、期末残高から期首残高への勘定科目別の繰越しが行われます)。

このため、他の合計包括利益換算内では、期末残高から期首残高への繰越しの観点から勘定科目を処理するために想定する方法に基づいて、適切な勘定科目タイプ設定を使用して勘定科目を追加できます。収益および費用は1つの単一勘定科目(FCCS_OR_OBFXCICTA)に繰り越されますが、残りの勘定科目は勘定科目別に繰り越されます。資産/負債/資本が使用され、(勘定科目/増減ディメンション全体にわたってデータのマトリックスを作成して)階層内に親/小計勘定科目を作成してグループを構成する場合、勘定科目メンバーと増減メンバーの組合せにより、必要なレポートの任意のバリエーションを実現できます。

増減メンバー:

  • FCCS_TotalOpeningBalance — 期首残高(現在の期間に転記された前期間の調整を含む)を提供します

  • FCCS_Mvmts_Total — 現在のレポート期間の変更を提供します(FX計算の正味の影響を含む)

  • FCCS_ClosingBalance — 独自の期首残高を持つすべての勘定科目の累計残高を提供します

すべての勘定科目でFX期首およびFX増減が計算されます(ただし、純利益/合計包括利益階層内の収益および費用勘定科目のOBFXCTA/OBFXCICTAに書き込まれます)。履歴のフラグが付けられた任意の勘定(履歴、履歴レート・オーバーライド、履歴金額オーバーライド)について、FXが計算されますが、その後、累積換算調整(CTA)または包括利益累積換算調整(CICTA)勘定科目に転送されます。純利益/合計包括利益階層内の収益および費用勘定科目は、履歴勘定科目であること、平均レートで換算されること、およびCTA/CICTAに転送された任意のFXバリエーション計算が含まれることを前提としていることに注意してください。これらの勘定科目に対するメタデータ・レート・タイプ・エントリは無視され、デフォルトのレートなしエントリのままにすることができます。

これらのFX計算は、関連する増減を表示することによって表示できます。

  • FCCS_Mvmts_FX_Opening

  • FCCS_Mvmts_FX_Movement

  • FCCS_Mvmts_FX_to_CTA

  • FCCS_Mvmts_FX_to_CICTA

注:

FCCS_FXメンバーは計算用に予約されており、これらのメンバーには仕訳を直接転記しないことをお薦めします。

非履歴勘定科目の期末残高は、FX期首およびFX増減計算によって期末レート換算に提供されます。換算通貨でのすべての履歴勘定科目の期末残高は、期間別に平均レートで換算された定期的増減の加重平均になります。FX期首およびFX増減は、これらの勘定科目で計算されます(これにより、B/Sの貸借が引き続き一致していることを確認します)が、その後、CTA/CICTA勘定科目に転送されます。B/S全体にわたるFX-to-CTA/FX-to-CICTAシステム・エントリの合計(つまり、最上位のB/S勘定科目に表示される合計)は、ゼロになる必要があります。