フォームでの年次累計(YTD)データ入力の有効化

YTDデータの入力に対するGroovyルールの使用に加えて、データ・フォームで「YTDデータ入力の使用可能」オプションを使用して、YTDデータ入力を有効にできます。このオプションを使用すると、フォームでFCCS_YTDメンバーにデータを直接入力できます。YTDデータを入力できるようにPost form Save FCCS_YTDビジネス・ルールが提供されています。ジョブ・コンソールでルールのステータスを確認できます。保存操作の後、フォームに添付されたルールが実行されます。

FCCS_YTDデータ入力に対して、監査追跡もデフォルトで有効化されます。

このオプションを有効にすると、フォームにYTDおよびYTD_Inputビュー・メンバーの両方を含めなくても、フォームの同じ行/列にYTDデータを入力および表示できます。

ノート: すべてのアプリケーション・タイプに対して「YTDデータ入力の使用可能」オプションが表示されますが、密/疎最適化(DSO)アプリケーションでのみ使用できます。

フォームでのYTDデータ入力を使用可能にするには:

  1. FCCS_YTDデータ入力を使用可能にする新しいフォームを作成するか、既存のデータ・フォームを開きます。
  2. 「アクション」メニューから、「編集」を選択します。
  3. 「レイアウト」タブを選択します。

    ビュー・ディメンションがPOVまたはPAGEレイアウトにあり、行/列にないことを確認します。

  4. 「グリッドのプロパティ」から、「その他」の下のオプション: 「YTDデータ入力の使用可能」を選択します。
  5. フォームを保存してから再度開き、FCCS_YTDデータ入力を使用可能にするすべての基準に一致する場合は、FCCS_YTDメンバーにデータを入力できます。

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セキュリティに関する考慮事項

Post Form Loadで、FCCS_YTDメンバーは、FCCS_YTD入力メンバーとまったく同じ読取り専用ステータスを持ちます。これは、これらの例で示すようにFCCS_YTDセキュリティ設定が、最後の2つの例に示す例外を除いてFCCS_YTD_Inputのセキュリティ設定で上書きされることを意味します。

表17-8 例1

メンバー ユーザー セキュリティ・アクセス フォームに対する有効なアクセス
FCCS_YTD_Input パワー・ユーザー 書込み 書込み
FCCS_YTD パワー・ユーザー 読取り

表17-9 例2

メンバー ユーザー セキュリティ・アクセス フォームに対する有効なアクセス
FCCS_YTD_Input パワー・ユーザー 読取り 読取り
FCCS_YTD パワー・ユーザー 書込み

表17-10 例3

メンバー ユーザー セキュリティ・アクセス フォームに対する有効なアクセス
FCCS_YTD_Input パワー・ユーザー なし 読取り
FCCS_YTD パワー・ユーザー 書込み

表17-11 例4

メンバー ユーザー セキュリティ・アクセス フォームに対する有効なアクセス
FCCS_YTD_Input パワー・ユーザー 書込み なし
FCCS_YTD パワー・ユーザー なし