勘定科目残高に対する補足データ合計の検証

Financial Consolidation and Closeでは、勘定科目残高に対して補足データ合計を検証できます。これは、様々な一般会計システムから連結システムに勘定科目残高をロードし、補足データ・マネージャを使用してその勘定科目残高の一部または合計を収集する場合に便利です。収集が終わった時点で、補足データの合計は、策定者がデータ・フォームを送信する前に勘定科目残高と一致している必要があります。

POV設定は、フォーム・テンプレートの定義中に行われます。勘定科目残高は、フォームのオープン時などの実行時にフェッチされます。データの検証の利点として、リアルタイムで行われることがあげられます。

検証プロセスの最初のステップでは、管理者が、フォーム・テンプレート定義を通じて連結システムに対して補足データの検証を設定します。その後、フォームの策定者に対してフォームに「検証」行が表示されるようになり、属性と勘定科目残高が一致するまでフォームが送信されないことが保証されます。

検証の設定

検証を設定するには:

  1. ホーム・ページで、「アプリケーション」をクリックし、「補足データ」をクリックします。
  2. 左側の「フォーム・テンプレート」タブをクリックします。
  3. テンプレートを選択します。
  4. フォーム・テンプレートの編集で、「セクション」を選択し、「列」タブを選択します。
  5. 「合計検証POV」列のドロップダウンで、使用可能なキューブのリストからキューブを選択します。
  6. 検証の基準とする属性の横にある「合計検証POV」列の「メンバーの選択」をクリックして、POVを指定します。

    注:

    選択できるのはリーフレベルのメンバーのみで、親メンバーは選択できません。

    「表示のみ」の選択が解除されていることを確認してください。

フォームの操作

検証を設定してフォームをデプロイした後、勘定科目残高が「検証」行にPOVとともに表示されます。


フォームの「検証」行の例

データを追加してフォームを送信しようとすると、システムによるチェックが行われ、属性の合計が勘定科目残高と等しい場合にのみ、送信が許可されます。たとえば、事務用品のデータを追加すると次のようになります。


失敗したフォーム検証の例

出張費用の$100を追加すると、今度は属性値と勘定科目残高が一致するため、フォームが送信されます。


成功したフォーム検証の例