デフォルトの換算設定の指定

デフォルトでは、タイム・バランス属性が「フロー」または「残高」のとき、すべての勘定科目で標準の換算方法が提供されます。これらの設定を変更し、アプリケーションのデフォルトの換算方法とデート勘定科目を指定することができます。

デフォルトの換算設定のセキュリティ権限
  • デフォルトの換算設定を変更できるのはサービス管理者のみです。
  • パワー・ユーザーは、デフォルトの換算設定を表示できます。
  • ユーザーと参照者は、デフォルトの換算設定を変更できません。

システム・デフォルトの換算設定

アプリケーションを初めて作成すると、次の設定がデフォルトで作成されます。

残高勘定

  • 換算メソッド: 定期的
  • レート勘定科目: 期末

フロー勘定

  • 換算メソッド: 定期的
  • レート勘定科目: 平均

年次累計のFX差異の換算計算の有効化

フロー勘定の場合、デフォルトでFX差異の計算は定期的に実行されます。フロー勘定のデフォルトの換算メソッドが年次累計である場合、FXメソッドを年次累計に設定して、FX期首およびFX増減の年次累計計算を有効化できます。YTD計算を有効にするには、最初にYTDFXCalculationという代替変数を連結キューブに追加して値をTrueに設定する必要があります。「FXメソッド」オプションがフロー勘定の「デフォルトの換算メソッド」ページに表示されるようになり、「年次累計」を選択できます。

注:

ノート: YTDFX計算は、連結にのみ使用でき、レポート通貨換算についてはサポートされていません。

YTD FX計算を有効にした場合は、アプリケーションの開始年からデータを再連結する必要があります。

DSO以外のアプリケーションで、「FXメソッド」が「定期的」でYTD換算が有効なとき、FCCS_Mvmts_Subtotalメンバーが欠落している場合、FX_Movementメンバーは、「定期的」ではなくYTDを使用して換算されます。この動作を変更するには、FXTranslationFixという名前の代替変数を追加し、値をTrueに設定します。

YTD FX差異の換算計算が有効になっているアプリケーションでは、状況によっては、きわめて大きい数字がOBFXCTA/OBFXCICTAメンバーで発生することがあります。この問題を解決するには、YTDFXRatioThresholdという名前の新しい代替変数を追加し、値をTrueに設定します。

デフォルトで使用するアプリケーションに、異なる換算設定を選択できます。デフォルトの換算メソッドは、視点固有のオーバーライドが存在しなければ、アプリケーション全体に適用されます。

注:

デフォルトの換算設定を変更すると、アプリケーションの既存のデータに影響があります。計算ステータスは「OK」から「システムの変更」に変わり、すべてのレポート通貨のステータスは「換算が必要」に変わります。これは、ロックされたエンティティとロック解除されたエンティティのどちらにも当てはまります。

デフォルトの換算設定を指定するには:

  1. ホーム・ページで「アプリケーション」「連結」の順にクリックします。
  2. 「連結プロセス」ページで「換算」タブを選択します。
  3. ルールのリストから、「換算のオーバーライド」を選択します。
  4. デフォルトの管理をクリックします。
  5. 「デフォルトの換算メソッド」ページを初めて開くときは、システムで用意されたデフォルト値が入力されます。必要に応じて、残高勘定とフロー勘定の換算オプションを選択します。

    残高勘定

    • 換算メソッド: 「定期的」または「年次累計」
    • レート勘定科目: 「平均」または「期末」

    フロー勘定

    • 換算メソッド: 「定期的」または「年次累計」
    • FXメソッド(FX差異の換算計算を有効にしている場合にのみ使用できます)
    • レート勘定科目: 「平均」または「期末」

    注:

    アプリケーションに追加のレート勘定科目を作成することは可能ですが、デフォルトの換算勘定科目に選択できるのは、「平均」または「期末」のみです。
  6. 「OK」をクリックして変更を保存します。