管理者は、承認ユニット階層の設定、特定のシナリオ、年および期間への承認ユニット階層の割当て、検証ルールの設定、および確認プロセスの開始などを通じて承認プロセスを管理します。
承認ユニット階層の作成を参照してください。
承認プロセス中に、管理者は、承認ユニット階層内の各エンティティのステータスをモニターして、それらのエンティティに対して承認アクションを実行できます。プロセス・ステータスは、管理者のみが使用できます。他のユーザーは、ホーム・ページの「承認」カードから承認アクションを実行します。Financial Consolidation and Closeの操作のデータの確認および承認に関する項を参照してください。
承認ユニット階層を定義して特定のシナリオ、年および期間に割り当てたら、承認プロセスを開始できます。承認プロセスを開始できるのは、管理者のみです。プロセスが開始されると、承認ユニットは、プロセスが完了するまである確認者から別の確認者へ移動します。
デフォルトの承認ステータスは、「未開始」です。プロセスの開始により、承認ユニットのステータスは「レビュー中」に変化します。
承認プロセスを開始すると、システムにより、承認ユニット階層内のエンティティに対してプロセスが開始されます。かわりに各基本エンティティを個別に開始することもできます。
プロセスの開始後、各エンティティの現在の所有者は、移動パスの最初の所有者に設定されます(「現在の所有者」列に表示されます)。承認ユニットが移動パス内で上位へ移動するに従って、現在の所有者および場所も更新されます。管理者は、承認ユニット階層内の各エンティティのステータスをモニターして、「プロセス・ステータス」画面からそれらのエンティティに対して承認アクションを実行できます。
管理者は、除外する特定のエンティティを選択して、いつでもプロセスを再開できます。システムによりエンティティのすべての承認履歴がクリアされるため、「開始」を再度選択して確認プロセスを再開することで、エンティティを移動パスの最初の所有者に移動できます。
アプリケーションで「期間別拡張組織」が有効になっていない場合、基本エンティティを開始すると、その親と祖先も開始されます。親エンティティを開始すると、その子孫もすべて開始されます。
アプリケーションで「期間別拡張組織」が有効になっている場合は、基本エンティティを開始すると、エンティティの"アクティブ/非アクティブ"・ステータスも考慮して、階層内で非アクティブなエンティティが検出されたときに「開始」または「除外」アクションを停止するかどうかが判断されます。「非アクティブ」連結メソッドが割り当てられている場合、エンティティは非アクティブとみなされます。それ以外の場合、エンティティは"アクティブ"とみなされます。
「期間別拡張組織」アプリケーションでは、アプリケーションで基本エンティティを開始すると、そのアクティブな親または祖先も開始されます。階層を上に向かって祖先をたどっていくときには、アクティブな親または祖先のみが含まれます。したがって、上に向かってアクティブな親を列挙していくときに、非アクティブな祖先が検出されると停止します。
親エンティティを開始すると、そのアクティブな子または子孫のみが開始されます。階層を走査しているときに、非アクティブな子が検出されると、下方への列挙が停止されます。非アクティブな子メンバーおよびその子孫は、開始プロセスで考慮されません。
承認プロセスを開始するには: