メンバーを共有すると、アプリケーション内でロールアップ構造の入れ替えが行えます。共有メンバーを作成する前に基本メンバーが存在している必要があります。基本メンバーに複数の共有メンバーを作成できます。上から下への表示位置では、基本メンバーはその共有メンバーより先に表示されている必要があります。
共有メンバーは、エンティティ、勘定科目、ユーザー定義のカスタム・ディメンションに使用できます。アウトラインをロールアップする際、共有メンバーの値を無視して二重計算を防ぐことができます。
共有メンバーは、メンバー名、別名、メンバーに有効なキューブなどのいくつかのプロパティ定義を基本メンバーと共有します。共有メンバーには、一意の親メンバーおよび異なるロールアップの集約を設定させる必要があります。カスタム属性、カスタム属性値およびメンバー式を共有メンバーに使用することはできません。基本メンバーの名前を変更すると、すべての共有メンバーの名前も変更されます。
注:
共有メンバーには、基本メンバーと同じ名前が必要です。基本メンバー名も共有メンバー名も大文字と小文字を区別します。
共有メンバーを別の親メンバーに移動させることはできません。移動させる場合、共有メンバーを削除してから、別の親メンバーの下に再度作成します。基本メンバーをレベル・ゼロにする必要はありません。共有メンバーにデータを入力し、値を基本メンバーと共に保管できます。
簡易ディメンション・エディタで共有メンバーを追加するには:
他のキューブすべてのデータ・ストレージ・プロパティが、自動的に「共有」に設定されます。