1つのマスター・フォームと複数の詳細(ターゲット)フォームまたはチャートを含むダッシュボードを設計できます。これは、マスター詳細ダッシュボードとも呼ばれます。マスター・フォームでメンバーを選択すると、ターゲット・フォームまたはチャートのメンバーに自動的にフィルタされ、ターゲット・フォームまたはチャートには、マスター・フォームで強調表示されたメンバーに関連する詳細のみが表示されます。
マスター詳細ダッシュボードを設計するときに、効率を高め、より速くビジュアライゼーションを提供するためのベスト・プラクティスは次のとおりです:
「コンテキストの適用」の右クリック・メニュー・オプションは、マスター・フォームのデータに関連するデータをターゲット・フォームまたはチャートでフィルタします。マスター詳細ダッシュボードでは、ローカルPOVを変更する必要なく、すばやくビジュアル化できます。マスター・フォームでデータ行を選択し、右クリックして「コンテキストの適用」を選択し、データをリフレッシュして、すべての詳細フォームまたはチャートで自動的に選択されたメンバーが表示されます。
マスター詳細ダッシュボードは、ライトバック機能を備えたグリッドを含む、様々な組合せで使用できます。これにより、異なるデータ・セットの詳細をレビューおよび更新し、マルチタスキングを効果的に有効にすることができます。
マスター詳細ダッシュボードは、異なるタイプのダッシュボードではありませんが、他のダッシュボードとは異なる設計にすることができます。これを行うには、マスター・フォームの行にディメンション・メンバーを配置し、他の詳細フォームまたはチャートのページ・レベルで同じディメンションを繰り返します。
マスター詳細ダッシュボードの例
次の例では、左上のマスター・フォームに製品のリストが表示され、詳細グリッドおよびチャートにページ・ディメンションとして製品が表示されます。いずれかの行で製品を選択し、「コンテキストの適用」を右クリックすると、ローカルPOVの選択されたメンバーが含まれるすべてのターゲット・グリッドおよびチャートが自動的かつ即時に更新され、データがリフレッシュされます。
Figure 11-7 コンテキストを適用する前のマスター詳細ダッシュボードの例
Figure 11-8 コンテキストを適用した後のマスター詳細ダッシュボードの例