トレンド・ベースの予測手法について

プレディクティブ資金予測には、トレンド・ベースの予測手法が用意されています。

トレンド・ベースの予測手法は、資金予測を履歴トレンドに基づいて決定できる、任意のライン・アイテムで使用できます。トレンド・ベースの手法は、定期予測にのみ使用できます。キャッシュ・インフローおよびアウトフローで標準パターンが使用されている場合は、トレンド・ベースの手法を使用できます。

管理者は、アプリケーションを有効にするときに「トレンド・ベースの予測」を有効にします。資金マネージャは、トレンド・ベースの予測手法の仮定を設定します。

トレンド・ベースの予測手法の操作手順

  1. 使用するトレンド手法と増加率または減少率を選択して、トレンドの仮定を設定します。

  2. 資金予測の推進に使用するデータをロードまたは入力します。

  3. キャッシュ・フローを計算するルール「日次予測の処理」 / 「定期予測の処理」を実行します。

  4. トレンド・フォームをロードまたは保存すると、プレディクティブ資金予測によって、ドライバ数およびトレンド仮定に基づいてキャッシュ・インフローまたはアウトフローが計算され、適切な期間に転記されます。

  5. キャッシュ・インフローまたはアウトフローは、自動的に「ローリング予測」フォームに移入されます。

プレディクティブ資金予測でサポートされる、トレンド・ベースの手法を次に示します。

  • 今年の実績平均—現在の会計年のキャッシュ・ライン・アイテムの平均を計算します。例: 銀行手数料。
  • 当期の実績—最後の期間の実績が予測期間に使用されます。例: 水道光熱費。
  • 前年の実績—該当期間の前年実績を取得します。例: マーケテイングまたはサービス収益。
  • 前年の実績平均—現在の会計年の前年のキャッシュ・ライン・アイテムの平均を計算します。たとえば、現在の会計年がFY22の場合、その前年はFY21です。例: 出張。
  • 予測平均—現在の会計年の予測の平均を計算します。例: 労務。
  • 季節性対応—予測期間の前年実績の季節性を今年の実績平均に適用します。この手法では、今年の実績平均レートが最初に計算されます。続けて、次の式を使用して予測が計算されます:

    予測=該当期間の前年実績金額*今年の残期間の(「今年の実績平均」手法による)予測金額の合計 / 同じ残期間の前年実績データの合計。

    例: 取引経費

  • 前年同期比の増加/減少—前年の値からの増加率または減少率が適用されます。例: 賃料。
  • 定期的な成長—今年および前年を成長計算のベースとして使用して、ライン・アイテムの前年比変化が計算されます。例: 変動報酬。