ディメンションについて

ディメンションとは、簡潔かつ直感的にわかるようにデータを体系化する手法です。各ディメンションは、様々なデータを表現するメンバーを含む属性です。たとえば、地域ディメンションには、北部、南部、東部および西部のメンバーがあります。

ディメンションのメンバーはディメンションの一部を構成する、ディメンション内のディメンションです。例:

  • 2005年1月または1Qtr05は、期間というディメンションのメンバーです。

  • 卸売りおよび小売りは、配送チャネルというディメンションのメンバーです。

  • 基本、楽観的、悲観的は、シナリオというディメンションのメンバーです。

勘定科目のインスタンスは、値が保管されている勘定科目内のディメンションのメンバーの一意の交差部分です。たとえば、ラジオの売上高/小売店、または、衣類の売上高/小売店は、売上という勘定科目のインスタンスです。

ユーザー定義のディメンショナル構造の作成

注意:

ディメンショナル勘定科目にデータが含まれる場合、子メンバーを追加すると親メンバーのすべてのデータが削除されます。

ディメンションまたはメンバーの命名には次のような規則を使用します。

  • ディメンションの名前は、他のディメンションに対して検証されます。

  • メンバー名はディメンション全体で一意である必要があります。

  • メンバーでは、大文字と小文字が区別されません(South=souTh=SOUTH)。

  • メンバーは複数のディメンションと名前を共有できません。

  • ディメンションの名前とメンバーの名前には、英数字、空白、ハイフン、スラッシュ、ピリオド、カンマ、コロンを使用できます。

ユーザー定義のディメンショナル構造を作成するには:

  1. 「勘定科目」「ディメンション」「メンテナンス」の順に選択します。

  2. オプション: ディメンションを作成するには、「兄弟の追加」をクリックして名前を入力します。

  3. オプション: メンバーを作成するには、ディメンションを選択し、「子の追加」をクリックして名前を入力します。

  4. オプション: ネストしたメンバーを作成するには、メンバーを選択し、「子の追加」をクリックして、メンバー名を入力します。

  5. 「OK」をクリックします。

ディメンションまたはメンバーの削除

注意:

ディメンショナル勘定科目にデータが含まれる場合、子メンバーを削除すると親メンバーのすべてのデータが削除されます。

ディメンションまたはメンバーを削除するには:

  1. 「勘定科目」「ディメンション」「メンテナンス」の順に選択します。

  2. ディメンションまたはメンバーを選択します。

    ディメンションまたはメンバーの子も削除されます。

  3. 「削除」をクリックします。

  4. 「OK」をクリックします。

ディメンション勘定科目への割当て

ディメンションを勘定科目に割り当てると、ディメンションによって勘定科目内の詳細な情報を保管する手段が増えます。

1つ以上のディメンションを勘定科目に追加するには:

  1. 勘定科目スプレッドシート上で勘定科目を選択します。

  2. 「勘定科目」「ディメンション」「ディメンションの割当て」の順に選択します。

  3. 「使用可能なディメンション」で、1つ以上のディメンションを選択して「追加」をクリックします。

    選択したディメンションを「使用可能なディメンション」から「割り当てられたディメンション」に移動します。

  4. オプション: 「割り当てられたディメンション」でディメンションを選択し、「削除」をクリックしてディメンショナル割当てを削除します。

  5. 「OK」をクリックします。

    戦略モデリングによって、各メンバーの該当する勘定科目のインスタンスが追加されます。次の例では、勘定科目「その他の営業費用」(v1090)は期間というディメンションに割り当てられていて、年、月および週の各メンバーのインスタンスを示しています。ディメンショナル勘定科目の表示を参照してください。

集約額の低レベルの値への配分

ディメンショナル勘定科目にデータを入力して出力結果を計算する場合、最上位または中位レベルの勘定科目で集約額を入力し、下位レベルの値の比率に従って、下位レベルのメンバーに割り当てられます。出力結果は、入力でバックソルブされて下位レベルのメンバーに割り当てられます。

ディメンショナル勘定科目を割り当てるには:

  1. 「勘定科目」スプレッドシート上で集約するディメンショナル勘定科目を選択します。

    例: 売上高/ステレオ

  2. 「勘定科目」「ディメンション」「勘定科目の割当て」の順に選択します。

  3. 新規金額で、集約勘定科目の金額を入力します。

  4. 「OK」をクリックします。

    戦略モデリングでは、現在の金額の値の出力結果の比率で各年に金額が割り当てられます。たとえば、「新規金額」に40を入力することによって、2001年の集約の割当てを変更できます。戦略モデリングはディメンショナル・データに戻ります。たとえば、「新規金額」の40は、2001年の各勘定科目のディメンションの組合せに均等に分配されます。

    期間 現在の金額 新規金額

    2001

    20

    40

    2002

    40

    80

    2003

    10

    20

    2004

    50

    40

    2005

    30

    10