EPM統合エージェントで実行されるステップは次のとおりです:
Oracle Enterprise Performance Management Cloudに指定されたEPM統合エージェントのデータ・ソースで定義されたSQLを処理します。
SQL結果セットを準備して、定義済データ・ソースからEPM Cloudに転送します。
これらのステップは、"抽出"および"アップロード"ステップと呼ばれます。EPM統合エージェントのスクリプトは、カスタム・スクリプトを定義できるこれら2つのプロセス・ステップに関連して、4つのイベントをサポートしています。イベントは次のとおりです:
イベント | スクリプト名 | 説明 |
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エージェント抽出処理の前に実行されるスクリプト。SQL処理の前に任意の処理を実行する場合は、そのコードをこのスクリプトに含める必要があります。 |
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エージェント抽出処理の後に実行されるスクリプト。抽出後に、 |
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データ・ファイルがEPM Cloudにアップロードされる前に実行されるスクリプト。EPM Cloudにアップロードされるファイルは、 |
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データ・ファイルがEPM Cloudにアップロードされた後に実行されるスクリプト。 |
注:
ライトバックの実行中に使用されるEPM統合エージェントのBefExport
およびAftExport
イベントの詳細は、EPM統合エージェント・ライトバックのイベント・スクリプトを参照してください。サンプル・スクリプトは、エージェントがインストールされたローカル・マシン上のagent/Sample/jython
およびagent/Sample/groovy
フォルダから使用できます。スクリプトがagent/MyData/scripts
フォルダに配置されている場合、システムではスクリプトのインスタンスを実行します。たとえば、BefExtract
スクリプトのみを実行する場合は、このスクリプトのみを agent/MyData/scripts
フォルダに保存します。
前述の4つのカスタム・メソッドを実装するJavaクラスの独自の実装を作成することもできます。Agent/Sample
フォルダに例が用意されていますが、このアプローチを選択する場合は次の点を考慮してください:
統合ロジックをJavaで直接実装する場合、スクリプトをagent/MyData/scripts
フォルダに保存する必要はありません。Java実装では常に4つのイベントが実行され、それらのイベントのスクリプト・ファイルが存在しない場合は、カスタマ/パートナが定義したJavaロジックのみが処理されます。
Javaクラス・ファイルCustomEvent.java
を作成でき、このファイルは、agent-interface.jar
に存在するインタフェースEPMAgentInterface
を実装します(たとえば、public class CustomEvent
はEPMAgentInterface{)
を実装します。
CustomEvent.class
は、agent-interface.jar
内にoracle.epm.aif.agent.agentinterface.CustomEvent.class
としてパッケージ化できます。agent-interface.jar
以外の別のjarにパッケージ化する場合、このjarはCUSTOM_CLASS_PATH
エージェント開始パラメータに含まれる必要があります。
oracle.epm.aif.agent.agentinterface.CustomEvent.class
とは異なるクラス名を使用する場合は、完全修飾されたJavaクラス名を使用して開始パラメータCUSTOM_INTERFACE_CLASS_NAME
を設定する必要があります。
定期的なEPM Cloudリリース・サイクルで、開発によって固定または新規のバージョンが提供されるたびにagent-interface.jar
が更新されることに注意してください。カスタム・イベント・クラスは開発およびテスト目的で使用できますが、本番デプロイメントの場合は、カスタマイズが上書きされないように別のjarを保持することをお薦めします。