フリーフォーム ・アプリケーションへのデータのロード

フリーフォーム・アプリケーション・タイプは、必要な分析をサポートするために、Planning環境内にネイティブのOracle Essbaseアプリケーションを再作成するビジネス・プロセスです。フリーフォームでは、任意のディメンションをキューブに関連付けることができます。Planning固有の「通貨」、「エンティティ」、「シナリオ」および「バージョン」ディメンションとそのメンバー階層は、フリーフォーム・ビジネス・プロセスでは必要ありません。フリーフォームを使用して、プラットフォーム機能をそのまま活用しながら、独自のモデリングを実行したり独自のキューブを作成します。サービス管理者は、Essbaseアウトライン(OTL)ファイルを使用するか、ディメンショナリティを手動で定義して、フリーフォーム・アプリケーションを作成します。詳細は、フリーフォームの管理と作業フリーフォーム・アプリケーションの作成を参照してください。

フリーフォーム・アプリケーションは、なんらかの用途のEssbaseアプリケーションを作成するか、またはオンプレミス・アプリケーションをOracle Enterprise Performance Management Cloudに移行するお客様に適しています。これは、Planningフリーフォーム・アプリケーションにはディメンション要件がないためです。

これらのフリーフォーム・アプリケーションをデータ管理およびデータ統合でロードできますが、いくつかの考慮事項があります:

  1. フリーフォーム・アプリケーションには、最小限、3つのディメンション(「勘定科目」、「期間」および「シナリオ」)が必要です。データ管理およびデータ統合内のアプリケーション定義には、ディメンション・タイプが「勘定科目」、「期間」および「シナリオ」の3つのディメンションが必要です。

  2. データのロード先をシステムが認識できるように、期間マッピングを設定する必要があります。たとえば、フリーフォーム・アプリケーションで作成された期間メンバーであるJan-20という期間で期間マッピングを設定できます。データ管理およびデータ統合で期間マッピングを設定する場合、期間マッピングのユーザー・インタフェース検証に合格するように、フリーフォーム・アプリケーションで作成された期間および年のエントリを入力します。これは、フリーフォーム・アプリケーションで年ディメンションを定義する必要がない場合です。期間のみが必要です。

  3. 「シナリオ」ディメンションを指定する必要がありますが、Planningでは、これはどのようなものでも構いません。必要なのは、そのディメンションがデータ管理およびデータ統合で「シナリオ」ディメンションとして分類されることのみです。次に、プロセスが成功するようにカテゴリ・マッピングを設定する必要があります。

    • ディメンションの1つにディメンション分類「勘定科目」を割り当てます。

    • ドリル・スルー機能を使用する場合は、「シナリオ」ディメンションが必要です。ディメンションの1つにディメンション分類「シナリオ」を割り当てます。ディメンションが「シナリオ」として分類されると、カテゴリ・マッピングを使用してターゲット値が割り当てられるため、データは1つの値にのみロードできます。この要件を満たすディメンションを選択し、カテゴリ・マッピングを定義します。

    • 確認機能を使用する場合は、「エンティティ」ディメンションが必要です。ディメンションの1つにディメンション分類「エンティティ」を割り当てます。

    ASOタイプのアプリケーションは、作成時に自動登録されません。データ管理の「ターゲット・アプリケーション」ページを使用して、「Essbase」アプリケーション・タイプを選択し、アプリケーションを手動で登録します。

  4. ASOキューブのみを使用するフリーフォーム・アプリケーションにメタデータをロードするには、ディメンション・アプリケーションを次のように登録します:

    1. キューブをすべての入力キューブとして、新しいEPMローカル・アプリケーションを追加します。

      BSOアプリケーションがないため、このアプリケーションではディメンションは表示されません。

    2. 新しいディメンション・アプリケーションを追加します。

      詳細は、アプリケーションの登録を参照してください。

      これで、ディメンション・アプリケーションをソースとして使用して適切なソースとの統合を定義することによって、メタデータをASOキューブにロードできます。