共有メンバーへの有効なアクセス権限について

共有メンバーに対して直接アクセス権を割り当てることはできません。共有メンバーは、その基本メンバー、親または祖先からアクセス権限を継承します。

アプリケーションでは、メンバーのアクセス権限継承関係に基づき、最初にユーザー、次にグループという順でアクセス権限が各レベルで確認されます。複数のアクセス権限が存在する場合、最も制限の少ないアクセス権限が適用されます(たとえば、書込みアクセスは読取りアクセスより優先されます)。

サンプルの親および子エンティティ・メンバー

サンプルの親および子エンティティ・メンバー

表11-7 共有メンバーへの継承されたアクセス権の例

ケース アクセス権限 基本および共有メンバーCAへの有効なアクセス権 説明

ケース1

CA (ベース) = なし

iDescendants (西部) = 読取り

読取り

「読取り」は「なし」よりも制限が少ないため、CAはWestの親から「読取り」アクセス権を継承します。

ケース2

iDescendants (米国) =なし

iDescendants (西部) = 読取り

iDescendants (営業地域1) = 書込み

書込み

「書込み」は「読取り」および「なし」よりも制限が少ないため、CAは営業地域1の親から「書込み」アクセス権を継承します。

ケース3

iDescendants (米国) = 書込み

iDescendants (西部) = なし

iDescendants (営業地域1) = 読取り

書込み

「書込み」は「読取り」および「なし」よりも制限が少ないため、CAは米国の親から「書込み」アクセス権を継承します。